小学生の頃から憧れていた豊島高校。中学2年の終わりには「もう無理かもしれない」と諦めかけた高校に、もう一度挑むと決めたリヒトさん。 偏差値を55から61まで伸ばし、確かな自信を手に入れて迎えた本番。諦めず、努力し続けた1年が、合格という最高の形で実を結びました。
自分のペースで、わからないところはすぐ質問できる環境が決め手に
—塾に入ったきっかけを教えてください。
リヒトさん:中学1年の2学期くらいから英語がすごく苦手になって、テストの点数も38点と低かったんです。他の科目は普通に平均点くらいでしたけど、英語は「どう勉強していいのか分からない」っていう状態でした。
友達と話していた際に、その子が「俺の行ってる塾、試しに行ってみない?」って言ってくれて。それでコノ塾の体験授業を受けてみることにしました。
― 体験授業を受けたときの印象はどうでしたか?
リヒトさん:体験では英語と数学の授業を受けたんですが、タブレットを使った動画授業がとてもわかりやすかったです。説明も丁寧で、自分のペースで進められるのが良いなと思いました。「今の説明、もう一度聞きたいな」と思った時に、すぐに見直せるのも良かったです。
わからないところがあれば、教室の先生にすぐ質問できて、しっかり教えてもらえる環境があったのも安心でした。
体験授業の時は多分緊張したと思うんですけど、教室長の先生がピアノの話や海外で数学を教えていた話などをしてくれたり、とにかく話が面白くて親しみがある先生で、「ここなら続けられそうだな」と思えたのが決め手になりました。
― お母様の印象も教えてください。
お母様:都立高校に特化した指導をしている点が、都立志望だった我が家にはぴったりだと感じました。集団塾だと授業の時間が決まっていて、1回休むと遅れが出てしまうのが不安だったんですが、コノ塾は個別指導なので自分のペースで進められるのが良かったです。息子は毎日が部活で忙しかったので、スケジュールにある程度融通が利くというのは大きな魅力でした。
教室長の先生もとても親しみやすく、柔らかい雰囲気の中で、しっかりと息子の背中を押してくれるような方でした。体験授業のときも楽しく話をしてくださって、それがきっかけで本人も「ここで勉強を始めたい」と前向きになってくれて。私としても、お願いしようと思えた大きなポイントでした。
― 塾に入ってから勉強の取り組みに変化はありましたか?
リヒトさん:入塾前は、学校の課題やワークを解くくらいで、自分から進んで勉強することはあまりなかったです。でも塾に入ってからは、塾の宿題や演習にも取り組むようになって、自然と勉強の量や質が変わっていきました。
また、コノ塾の定期試験対策のテキストは、基礎から段階的に取り組める教材になっていて、特に社会はしっかり力がついたと感じました。学校のワークも「解けるぞ!」という実感が持てるようになって、勉強が少しずつ楽しくなっていきました。
― 成績はどのように変化していきましたか?
リヒトさん:入塾してからは英語を中心に、定期テストの点数がしっかり上がりました。英語は20点以上アップして、他の教科も10点前後上がりました。自分の中で「ちゃんと取り組めば結果が出るんだ」と実感できたのが大きかったです。
塾で毎日少しずつ取り組むことで、勉強の習慣が自然についていったと思います。授業のない日でも、やる気が出ないときはとりあえず塾に行って勉強する、というサイクルができていました。
憧れの豊島高校。もう一度目指そうと思えたきっかけ
—志望校はどのように決めましたか?
リヒトさん:実は、小学生の頃からなんとなく「豊島高校に行きたいな」と思っていました。兄が豊島高校に通っていて、「すごくいい学校だよ」と話してくれていたので、自然と憧れがありました。
ただ、2年生の時に体調面が悪化してしまい、学校に行けなくなってしまった時期がありました。その時は学校に行くことも難しくなってしまい、全日制の高校も無理じゃないかなって気持ちでした。成績も不十分で「豊島高校どころか、都立高校自体も難しいんじゃないか」と自信を無くしていました。
リヒトさん:本人の中でやっぱり豊島高校っていうのを意識してたので、我が家の中ではずっと豊島高校の話は出ていましたね。また、元々学校に行けなくなったきっかけが起性性調節障害という、朝起きあがることが難しくなるものでした。それが今も完全には治ってはいないので、自宅から近い学校という点も大きなポイントではありました。
—そこから、再び豊島高校を目指したきっかけは?
リヒトさん:中2の終わり頃の教室長との面談がきっかけでした。面談では「まずは次の定期テストを1教科だけ頑張ってみよう!」と前向きに声をかけてもらいました。
教室長と話しているうちに「もう無理なんじゃないかな」といった気持ちから、「まずは次の1回だけ頑張ってみよう」と不思議と気持ちが切り替わっていき、まずは次の定期テストに向けて挑戦してみたんです。
—挑戦してみてどうでしたか?
リヒトさん:理科のテストで80点くらい取れ、自分が思っていたよりも結果が良かったんです。「自分の夢も、今からでも本気で頑張れば間に合うかもしれない」と思い、改めて行きたい高校を考えた時にやっぱり一番しっくりきたのが豊島高校でした。
そこからは、3年生になり周りより勉強が遅れていたので、塾の授業がない日も自習室で勉強したり、学校でも委員に立候補したりと自分の行動も変わっていきました。
― 学校生活でも変化があったのですね!
リヒトさん:3年生のクラスでクラス委員に立候補しました。学校生活でも自分を変えたい、挑戦していきたいと思い、「やれるかも」と思って手を挙げたんです。クラス委員だと、クラスをまとめたり、体育祭の実行委員として活動するのですが、そうすることで学校に行くことがもっと楽しくなるんじゃないかと。
お母様:教室長の先生もびっくりしてたよね? 目を見開いて「リヒトー!」って驚いていました。
リヒトさん:学校にしばらく行けてなかったので、人と話すことも緊張してました。クラス委員になり役割を持つようになってからは、みんなの前で話したり、指示を出す機会も増えました。最初は勇気を出す必要があったのですが、少しずつ話しやすくなってきて、人と話すことにも自信がついていきました。
お母様:一時期は息子は部屋から出るのも難しい時期もありました。そこから教室長の先生と話す中で、少しづつ変化があり、息子から「3年生になったらクラス委員をやってみようと思う」と聞いた時は本当にびっくりしました。新しいクラスになり、イキイキと楽しそうに学校に通っている息子の姿を見たのは親としては正直嬉しかったですね。
リヒトさん:最初のきっかけは定期テストだったんですけど、勉強面だけでなく、学校生活でも「自分から動いてみよう」という気持ちを持てるようになって、学校に行くのがより楽しくなりました。友達との会話や行事も前向きに関われるようになったと思います。
数学の偏差値は65までアップ!都立特化の対策で自信がついた
—豊島高校へ向けての成績の変化はどうでしたか?
リヒトさん:3年生になってから定期テストの点数は上がったんですが、内申点はなかなか伸びきらなくて…。僕の場合、合格基準と比べて内申点が8くらい低かったので、当日点でしっかりカバーする必要がありました。
お母様:息子の場合は体調の変化もあり、体調の悪い日の遅れや、副教科の提出日などでどうしても内申点が取りにくかったですね。そのため、当日点がより重要だと話していました。
リヒトさん:元々内申点が取れていても、当日点は取る必要はあったので自分の中ではとにかく入試本番の得点をいかに上げていくかに集中しようと考えていました。
― 入試本番に向けた取り組みで、手応えを感じたのはいつですか?
リヒトさん:コノ塾の入試対策コースが11月ごろから始まったんですが、それが大きな転機になりました。コースが始まる前の模試では、5教科の偏差値が55くらいだったんですが、12月・1月と取り組んでいく中で点数がぐんと伸びて、最終的には61まで偏差値が上がりました。
特に印象的だったのは数学で、偏差値が57から65まで一気にアップしたんです。模試の判定でもA判定に近いB判定が出て、「いけるかもしれない」と思えるようになりました。
コノ塾の入試対策コースが都立入試に特化した対策で、点数の取り方や解き方のコツ、時間配分などの考え方も教えてもらえたんです。それが結果にしっかりつながったと思います。点数が目に見えて伸びたことで、自信にもつながりました。
― 順調に点数が伸びていた一方で、不安や大変だったことはありましたか?
リヒトさん:1月・2月の入試直前期は、正直すごく不安もありました。特に都立の過去問を解いていたとき、なかなか合格基準点の400点に届かず、「残り1ヶ月でこの差を埋めるのは厳しいんじゃないか」と焦りを感じていました。
でも、教室長の先生が過去問の結果を分析して「この問題は取れるようにしよう」と、具体的にアドバイスしてくれたんです。他にも不安や気になることは相談に乗ってもらえて、入試本番を迎えることができました。
「ここまでやり切った」そして掴んだ豊島高校の合格
—試験当日はどうでしたか?
リヒトさん:家を出て歩き出してから、手が冷たくなっていて、急に震えるくらいすごく緊張してました。でも、会場に着いて、同じ中学の友達の顔を見たときに少し安心しました。
本番では意外と緊張しませんでした。むしろ「緊張するより集中しよう」という気持ちの方が強くて、テストが始まってからは落ち着いて問題に取り組めたと思います。
—試験の手応えはどうでしたか?
リヒトさん:塾に入ったばかりの頃は英語が苦手だったんですが、本番では英語に自信が持てて、「今までで一番いい点数が取れるんじゃないか」と思えるくらい手応えがありました。国語も、「これは90点近くいくかも」と思えるくらい、感触はよかったです。
ただ、過去問で自己採点したときに、「できたと思っていたのに実際は思ったより点数が低かった」ということも何度かあったので、試験後も正直なところ、油断はできないなという気持ちはありました。
それでも、「ここまでやり切った」という実感があったので、試験が終わった瞬間は気持ちがすっと軽くなりました。
― 合格発表の瞬間はどうでしたか?
リヒトさん:合格発表は朝の8時半からネットで見られる予定で、その日は学校もあったんですが、いつもより少しゆっくりで、7時半〜8時ごろに起きました。「いよいよ今日、結果が出るんだな」と思うと、だんだんドキドキしてきて。
事前に「ボタンを押したらすぐ結果が出るよ」と聞いてはいたんですけど、実際に画面に“合格”の文字がパッと出てきたときは、「えっ…あ、出た…!」と、一瞬びっくりして、すぐには実感が湧かなかったです。
でも、隣で一緒に見ていたお母さんがすごく喜んでくれて「本当に合格したんだ」って嬉しさが出てきました。本当によかったと思いました。
― 合格後、先生にはどのように報告しましたか?
リヒトさん:塾では、最初は少し静かな感じで入っていったんですけど、先生もそれを見てちょっと緊張していたみたいでした。それで僕が「受かりました!」と伝えた瞬間、先生がすごく驚いた顔をして、「おめでとう!」って言ってくれました。
― 先生の様子はどうでした?
リヒトさん:先生は驚くと目を見開く癖があるんですけど、そのときは今までに見たことがないくらい目が開いてました。(笑)
握手もしてくれたんですけど、それがもう痛いくらい力強くて、先生は「もう、よかったしか言葉が出てきません」って言ってくれて、僕もすごく嬉しかったです。
先生にはいろいろ相談に乗ってもらったり、たくさんお世話になっていたので、こうして自分が行きたい高校に合格できたという結果を伝えて、先生に喜んでもらえたことが何よりも嬉しかったです。
通いやすい雰囲気と、都立に特化した対策が力になった
― コノ塾の何がよかったですか?
リヒトさん:まず、塾の雰囲気がとても通いやすかったことです。教室長の先生が「いつ来てもいいよ」と声をかけてくれていたので、気負わずに通うことができました。
他の友達からは「塾行きたくない」とか「しんどい」って声をよく聞いていたんですが、僕はそう感じたことはなくて、自然と「行こう」と思える場所でした。
それに、11月から始まった入試対策コースで一気に点数が伸びたことも印象に残っています。都立入試に特化した内容で、解き方や時間配分のコツまで教えてもらえて、それがしっかり結果に表れたのがすごくよかったです。「頑張れば伸びるんだ」と実感できたことが、自信にもつながりました。
― お母様から見て、コノ塾の良さはどんなところにありましたか?
お母様:コノ塾のスタイル自体が、息子にはとても合っていたと思います。先ほども話に出た友達の塾では、正月特訓があったり、休み時間も携帯を触ってはいけないなど、かなり厳しいルールの中で勉強していたそうです。そういった環境だと、うちの子のように負担を感じやすいタイプは、むしろ追い詰められてしまったかもしれません。
その点、コノ塾の先生は「いつでも来ていいよ」と声をかけてくれたり、子どもの視点に沿った話を交えながら楽しく説明してくれたりと、気持ちに寄り添って指導してくださる方でした。
朝なかなか起きられないことがあったときには、「通学の目覚ましがわりに、ちょっとした問題を解くゲームをやってみたらどう?」といった工夫も提案してくださって、無理なく学習に向き合える方法を一緒に考えてくれました。
体調が安定しない時期もありましたが、それでも上手に通い続けることができたのは、コノ塾だったからこそだと思います。柔軟であたたかいサポートがあったから、ここまで続けてこられたと、改めて感じています。
「できないと思っていたこともできた」――これからの人生にもつながる大きな自信に
—この経験を通し、自分自身が変わったと感じることはありますか?
リヒトさん:中学2年の頃、教室長の先生との面談のときは、正直もう豊島高校どころか他の高校に行くことも諦めかけていました。でも、そこから1年間しっかり勉強して、無事に合格することができました。
どんなに「大丈夫、自分はできる」と思い込もうとしても、不安ってどうしても出てくるものだと思います。でも、ちょっとでも「点数が上がった」とか、「理解できるようになった」と実感できると、それが自信につながっていきました。
自信がつけば、もっと頑張ろうという気持ちが自然と湧いてきて、また点数が上がって、というように、良い循環ができていたんじゃないかと思います。
小さな成果の積み重ねで、「もう無理かも」と思ったことでも、頑張ってみたら意外とできたりする。そういう経験ができたことは、これから先の自分の人生でもきっと大きな自信になるんじゃないかなと思います。
― お母様にとって、今回の経験を通して感じたことはありますか?
お母様:中学2年の頃は、正直「もう通信制しかないのかな」と思っていた時期もありました。まさかこの1年でここまでやりきって、志望校に合格できるなんて。本当に信じられないです。息子がここまで頑張れたのは、もちろん塾のおかげでもあり、何より教室長の先生の存在が大きかったと思います。
「寄り添ってくれた」というより、それ以上の存在というか。先生はフルマラソンをされる方なんですが、今回の受験もまさにそのマラソンのようで、苦しいときも楽しいときも、ずっと息子と私の横で一緒に走ってくれたような感覚でした。
勉強面だけじゃなく、生活全体においても、息子の中学生活にずっといてくださったような存在でした。私たち親子にとって本当に心強く、支えであり、大きな軸だったと感じています。
—高校生活で楽しみにしていることは?
リヒトさん:勉強を頑張りたいと思っています。今も高校の数学に取り組んでいて、難しいですけど面白いんですよ。暗記ではなくて、公式とか仕組みがわかるのが楽しいなって。そういったことをもっと知れるのは楽しみです。
—将来の夢はありますか?
リヒトさん:教育関係の仕事に興味があります。もともと数学や理科が好きで、理系の仕事にも興味はあったんですが、受験を通して「教える」ということにも魅力を感じるようになりました。
自分が苦労していた時に、先生に助けてもらった経験があるからこそ、今度は自分が他に困っている人がいたら助けになれるような、そんな存在になれたらと思っています。