【町田高校 合格体験記】数学20点だった私が、町田高校に合格するまで。

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「私、町高行くわ〜!(笑)」

「自他共に認めるアホ」が冗談でふざけて言っていたのを、本当に実現させてしまったマコトさん。

入塾時の内申点は、国・英・社が「3」、数・理が「2」。

勉強が大嫌いで、「将来は海の家で働く」と言っていたマコトさんが、どうやって町田高校合格を勝ち取ったのか。マコトさんとお母様にインタビューをさせていただきました。

周りからは「バカ」のレッテルを貼られていた

塾に入る前のマコトさんは、どんな感じでしたか?

マコト: 学校ではとにかくうるさくて、廊下でキャーキャー言ってる猿みたいな感じでした。

周りからは「バカ」のレッテルを貼られてました。自他共に認めるアホで、勉強とは全く無縁だったんです。絶対ありえないからこそ、ノリで「私、町高行くわ〜(笑)」とかふざけて言ってました。
中学1、2年生は本当に勉強がしたくなくて、「自分は勉強ができない」って思いこんでました。授業も全く聞いてなかったです。

ワーク(提出物)も、答えを写す作業だけで精一杯で、それがテスト勉強だと思いこんでいました。でも提出物さえ出せば内申点3は取れてたから、これでいいかって。
正直、「受験勉強なんて、絶対無理だな」と思っていました。

家では、両親は勉強に関しては何も言ってきませんでした。私は運動神経が良かったので、父がスポーツ好きなのもあって、姉には「勉強に集中しなさい」、私には「登山に行こう」とか言ってきました。「マコトはどこでもいいから受かればいいよ」って言われてました。

お母様: 成績が悪すぎて、本人は「将来は海の家で働く」とか、学歴がなくても働けるところに行くと言っていたんですよ。

勉強してほしいっていう気持ちは全くなくて、全然期待していなかったです。だから通信制の高校にでも行くのかなって思っていました。すごく良くて小川高校、できれば山崎高校にでも行ってくれればいいなと。町田高校なんて考えてもいなかったです。

「授業を理解したい、けどできない」状況から抜け出したかった

塾に入ったきっかけは? 

マコト: 塾に行けば、今の辛い状況から抜け出せると思ってたんだと思います。

ずっと頭が悪くて、授業が理解できなかったんです。でも「授業を理解したい」と思えば思うほど、したくてもできない、だから辛い。その辛い状況から逃げたい、だからやらない。
「私はバカだから、理解したくてもできないんだ」ということにして、逃げてきたんです。だけど心のどこかでは、ずっと「頭がいいのはいいな」とは思っていました。

中学3年生になって、成績があまりにもひどすぎて、「普通」になりたかったんです。だから偏差値50ぐらいの「普通」の高校行きたくて、「小川高校ぐらいが安全校になればいいな」と思って、親に頼みこんで入塾しました。

お母様:  私の方針としては、塾には行かずに自分で勉強して欲しかったんです。
本人は中学2年生ぐらいから「塾に行きたい」とは言ってたんですけど、ずっとごまかしていました。でも中学3年生になって、もうしょうがないかなと思って。

本人が性格的に「個別指導塾がいい」と言っていたので、個別指導塾の中でも料金の安いコノ塾にしました。

わからないことが、わかるようになるのは、面白い

塾に入ってみてどうでしたか?

マコト: 最初は新鮮でした。
わからないことがありすぎて、中学1年生の足し算からやり直し始めました。

よく言われてる「わからないことがわかるようになるのは、面白い」なんて絶対ウソだと思っていたんですけど、それが意外と楽しくて。勉強するうちに、どんどんわかるようになっていきました。

中学2年間分の復習と3年生の予習を春休み・コロナ自粛期間・夏休みにやっていたら、2学期の数学のテスト結果が結構良かったんです。そこから「テストでいい点取れたから、次も頑張ろう」って思えるサイクルが出来上がってきました。

毎日のように塾に行くのが、不思議で仕方なかった

お母様: 家から出ないタイプで、知らないところに行かないので、毎日のように塾に行くのが不思議で仕方なかったです。
塾に行っているだけで満足して、勉強していないんじゃないかなと思ってました。ずっと塾で勉強してる姿が想像できなくて、ボーッとしているのかなと思っていました。

コノ塾は「ストレスがない、リラックスできる塾」

コノ塾はどんな塾でした?

マコト: ストレスがない、リラックスできる塾でした。
あんまり勉強が好きじゃない子でも嫌にならない塾だと思います。

周りの子の話を聞いていると、「塾の宿題がやばい」「今日も塾でイヤだな」とか聞くんですけど、私はそうは思わなかったです。塾が嫌になると、勉強も嫌になってしまうから、これは大事だったかなと思います。

まず、雰囲気がよかったですね。先生との距離が近くて、友達みたいなノリで話していました。全然怒られたりもしなかったです。私、怒られると、ふてくされてやめちゃうんで。ピアノも練習したくなくて、ピアノの先生に「やる気ないならもうやめていいよ」って言われて、その日以降行かなくなったりしたんです。だからリラックスできる雰囲気なのはすごく良かったです。

塾にいるほうが、家にいるよりも落ち着く

マコト: あと、私は家では全く勉強しないので、塾でずっと自習をしていました。
塾にいるほうが家にいるよりも落ち着くんですよね。だから、勉強する環境があったっていうのも大きいです。自習してても気軽に先生に質問できますし。

もちろん面倒くさくなった時期もあったんですけど、「行っても苦じゃないし、勉強もしなきゃいけないから、じゃあ行こうかな」と思えて、塾は全然嫌ではなかったです。

自分が「今、何をやるべきなのか」を知れた

マコト: でも何よりも、自分が今やるべきことを知れたことが良かったですね。

それまでは全然何をやったらいいのかがわからなくて、中学1年生の内容からから順番に復習をしていました。「受験対策=過去問」だと思いこんでいて、何をやればいいのか全然わからなかったんです。

でも宝木さん(教室長)が予定を組んでくれたり、適切な教材を勧めてくれたり、どの問題をやればいいのか指導してくれました。

宝木さんも受験に関する知識がすごく豊富なので、頼れてよかったですね。なんでも聞きやすい雰囲気だし、「いつでも聞いてください」といつも言ってくれてました。
私も結構不安で、自分の今の現状を伝えて「今、何した方がいいんですか」とアドバイスをよく聞きに行ってました。

「昨日はこれだけやったから、今日もこれだけやろう」

マコト: あと勉強時間が可視化されてたのも、モチベーションになっていました。
「昨日はこれだけやったから、今日もこれだけやろう」って。塾の中でも勉強時間の順位が出ていたので、1位になったら、また1位になりたいな、と思ったり。

勉強していないと、宝木さんから「今日勉強した?」って連絡が来るので、そう言われると「10分ぐらいはやろうかな」と思いながら勉強していました。

大人を信用しないタイプだけど、宝木さんは不思議と信用できた

マコト: 宝木さん(教室長)との面談はすごくモチベーションになっていました。
ほめられたり、「このままいけば大丈夫だよ」って言ってもらえてて。とにかくほめられた記憶しかなくて、「マコトが一番伸びてるよ」って言ってもらえたときは嬉しかったです。

宝木さんとはしょっちゅう話していました。話すことが好きで、1コマぐらいずっと話してたこともあります。最初の方は質問してただけなんですけど、最後の方は話すことを目的に質問しに行ってました。勉強から一旦離れたいときとか、元気ないときとかに、話しかけにいってました。

正直、宝木さんじゃなかったら、町田高校には合格してなかったと思います。狛江高校にもいけていなかったかもしれません。私、大人を信用しないタイプなんで、知らない人とも話さないんですけど、宝木さんは不思議と信用できました。

ギリギリまで悩んだけど、願書に「町田高校」と書いてよかった

町田高校を受けるって決めるまで、悩みましたか?

マコト: 町田高校に決めたのはギリギリでした。
実は一回、狛江高校に下げようと思ったんですよ。そう思ったときの2日間がすごく楽で。

でも「せっかく勉強してきたのに、頑張ってきたのにな」って思ったら、頑張って勉強しちゃったし、今更やめられないと思って、結局願書には「町田高校」って書いて出しました。書いて良かったです。

町田高校を受験すると聞いたときは、「やめろ」と言った

お母様: 最初、町田高校を受験するって聞いたときは、「やめろ」って言いました。
「友達が行くから行きたい」って言い出す性格なので、友達とか塾とかでそそのかされてるのかな、と思っていました。

本心を言えば、ずっと取り下げ欲しかったんです。町田高校は、一か八かだと思ってたんで、安全牌の成瀬高校ぐらいにして欲しかったですね。

でも高いことを目指していること自体はいいことではあると思っていたし、本人が「どうしても町田高校を受けたい」って言ってたので、私立の併願校に行く心構えでいました。私立の学費とかを計算して、「これからたくさん働くしかないかな」と思っていました。

マコト: 最後まで母は「町田高校を受けていいよ」とは言ってくれなかったです。
「私立に行ったらやりたいことできないけど、それでもいいなら」って言われてました。「でも、それでもいいから町田高校に行きたい」って言ったのを覚えています。

入試前日も当日も、不安でずっと泣いていた

受験前日、当日はどうでしたか?

マコト: ずっと泣いてました。
私はメンタルが弱いんで、前日は塾で泣いて、帰り道でも泣いて、家でも泣いてました。試験当日も泣いてたし、入試も受けながら泣いてました。数学の試験のとき、一番前の席で、しかも教室の真ん中で、試験監督の目の前で泣いてました。入試の帰り道も泣いてましたし、帰ってからも泣きました。とにかくずっと泣いてました。

色々な人に「私、絶対落ちるから!」って保険をかけてたんですけど、なぜか宝木さんには言いませんでした。

宝木さんには、「どのくらいのチャンスで落ちますか?」って聞いたのを覚えています。「過去問見ると、6回受けたら5回受かるよ」って言ってくれて、「何%ぐらいの確率で落ちますか?」って聞いたら、「5%」って言ってくださったんです。宝木さんは自分の性格をよく理解してくれていて、メンタルが弱いことも気づいてくれていたので。それでもまだ不安だったんですけどね。

とにかく嬉しくて、手が震えた。「自分すごいな」と思った

合格発表の日はどう過ごしてましたか?

マコト: 絶対落ちると思ってたんで、併願校の桜美林高校のこと調べたり、入学の準備をしていました。
受験番号をうっすら覚えていたので、軽い気持ちで合格発表を見たら、自分の番号があって、信じられませんでした。泣きながらなくした受験票を探していると、手が震えてきて、「手って本当に震えるんだ!」と思いました。

とにかく嬉しかったです。あとやっぱり「自分すごいな」と思いました。

お母様: 合格発表は一緒に見ました。本人は「全然できなかった」って言ってたので、なんでだろう、たまたまかしら、とびっくりしました。受かったのも信じられなくて、番号が間違っているんじゃないかと思いました。それぐらい本当に現実味がなかったですね。

マコト: ちょっと泣いてたじゃん。

お母様: そうだったっけ。

最後まで頑張ったのも、努力したのも、結果を出したのも、今回が初めて

受験を通じて、何か変わりましたか? 

マコト: すぐに諦めるタイプなので、こんなに最後まで頑張ったのも、こんなに努力したのも、結果出したのも、実は今回が本当に初めてなんです。

陸上部も途中で行かなくなっちゃったし、ピアノもやめちゃったから、全部中途半端で、最後まで努力したこととかなくて。今までの「頑張ろう」は、「頑張ったところで、一番じゃなかったら意味がない」と思っていたんですよね。

でも勉強は、やったらやった分だけ結果が返ってくるし、やったらやっただけ知識もつく。だから「あともうちょっとだけやろう」って続けられました。伸び悩んだ時期もあったんですけど、「もう嫌だな」とは思わなかったです。

勉強が「絶対やりたくないこと」から、「知らないことを知っていく楽しみ」に

受験を通じて、勉強に対する思いは変わりましたか? 

マコト: 勉強が嫌じゃなくなりました!

もちろん受験が終わったばかりの今は勉強したくないんですけど、今までだったら「勉強=絶対やりたくないこと」だったのが、これから知らないことを知っていくことが結構楽しみだな、と思っています。

だから高校に入っても、勉強は頑張りたいと思います。それに町田高校は周りの子もきっと頭がいいから、頑張らなきゃダメだな、とも思ってます。

高校に入ってから、何が楽しみですか?

マコト: 自習室に行きたいです!
高校に「自習棟」があるみたいで、そこに行くのが楽しみですね。

今日やることを決めて、それが終わるまで止めない

コノ塾で学んだことで、今後も続けたいことはなんですか?

マコト:「今日やることを決める」ことですね。

宝木さんが毎日最低限やることを決めてくださってて、それってすごく楽なんですよね。何やればいいのかわからない私には、すごく合っていたなと思います。

今日やることを決めて、それが終わるまで止めない。ひたすらがむしゃらにやるよりも、決めてしまった方が楽だな、と思いました。

勉強が嫌いな子、競い合いたくない子、メンタルの弱い子のための塾

コノ塾が向いている子はどんな子だと思いますか?

マコト: 勉強が本当に嫌いな子は、コノ塾がいいと思います。

勉強が苦手な子が集団塾に入ってしまうと、劣等感を感じて、勉強をやらなくなってしまうと思うんです。コノ塾は、個別指導塾だからこそ、周りの子がどうなのかも関係ないし、先生とも話しやすいから、勉強に対するストレスがないのでおすすめです。

あと頭が良くてもメンタルが弱い子は、コノ塾とかがいいと思いますね。
競い合ってメンタル落ちちゃって、勉強しなくなっちゃうのは良くないです。私みたいにメンタルが弱いと、できない時に「もういいや」ってなっちゃうかもしれません。そういう子にとって、コノ塾みたいな塾は、勉強に対するストレスがなくていいと思います。

逆に競い合うのが好きな人、負けても頑張れる人、負けたから越えてやろう!と頑張れる人は、頭が良くても悪くても、集団塾の方がいいと思います。

お母様: コノ塾は、個別指導塾の割に料金が安いです。
入試直前の講習も安めだったので、親としてはそのあたりが一番ありがたかったです。

過去の自分に、「勉強しようと思ってくれてありがとう」と伝えたい

過去の自分に伝えたいことは?

マコト: 結局うまく合格しちゃったから、なんとも言えないんですけど、中学1、2年生の自分には、せめて授業だけは聞いてて欲しかったなと思います。
「もっと勉強しろ」とはまでは言わないですけど、軽く予習復習ぐらいはして欲しかったですね。もし落ちちゃってたら、言いたいことはたくさんあったと思うんですけど。

1年前の自分には、「中学3年生の最初に、勉強しようと思ってくれてありがとう」って伝えたいです。
中学3年生の途中からとかだと、面倒で始められてないと思うんで。早いうちに面倒くさい中学1〜2年生の復習を終わらせてくれたのはありがたいなと思いました。

大事なのは、「自分はバカだからこんなの絶対にできない」って決めつけないこと。勉強は、やればやるほど返ってくる。わかると楽しいはずだから、一回だけやってみて。

後輩に向けて、メッセージはありますか?

マコト:「頭が良い自分」を妄想してみてほしいです。

頭が良くない子は、「自分はバカだから、こんなの絶対に解けない」って初めから決め付けていると思うんですけど、自分が初めからバカだと思っていると、勉強が嫌になるじゃないですか。

だから自分は頭が良いと思い込んで、自分が志望校に合格して褒められてる姿とか、実際受かったらどうなるだろうとか、想像するんです。そうすると楽しくて、「そういう現実が来たら嬉しいな」って思えて、頑張ろうって思えますよね。

勉強って、やればやるだけ結果に返ってくるし、何を学んでも意味がないわけじゃないから、合格でも不合格でも、自分に返ってこないことって、絶対にないんですよね。

だからどれだけ勉強がわからない人でも、絶対に中学1年生の最初の方の内容はわかるはずだから、一回やってみてほしい。「今の時期からじゃ無理だ」と思っても、やればできるはずだから、諦めずにやってみてほしい。
ちょっと簡単なことでも、わかると楽しいはずなので、これを一度経験してほしいですね。

これから高校生になりますが、コノ塾卒業、どう思いますか?

マコト: 寂しいです。
「合格しました」って言われたとき、とにかく寂しかったですね。普通に塾のことが好きだったんで。
「全然来てもいいよ」とは言われてるんですけど、ずうずうしいかな、みたいな気持ちもあるし。でもまた来ようとは思っています。

あとがき

「自分には、絶対できない」。
そんなことばかりを、自分に言い聞かせていませんでしょうか。

「過去の自分に、ありがとうと言いたい」。
そう言える人が、今この世に何人いるでしょうか。

自分はできると思い込むこと。楽しい未来を想像すること。
とりあえず一度でいいから、諦めずに最初の一歩を踏み出すこと。

勇気を出して、最後まで自分を信じて、合格を勝ち取ったマコトさん。
この「町田高校合格」という経験を通じて、きっとこれからもずっとずっと、自分を信じ続けてくれる。
そして、色々なことを乗り越え、成し遂げていってくれる。そう信じています。

(写真:大野晃士朗  聞き手・まとめ:花田玲奈)