面接や小論文が得意だったこともあり「推薦入試」での合格を目指していった加奈さん(仮名)。けれど、推薦枠での合格は難易度が高く、同時に一般入試の対策もしていかなければなりませんでした。その当時、“模試では思うように点数が取れない”という課題を抱えており、模試ではD判定やE判定ばかりだったといいます。
そこから教室長の鈴木先生と面談を繰り返し、点数につながらない原因は何なのか?取れるようにするためにはどのような対策が必要か?…何度も話し合っていきました。推薦と一般、2つの入試に向けての取り組みについて、加奈さんとお母様にお聞きしました。
加奈さん(仮名)について
▼基本情報
・合格校:調布南高校(2023年4月入学予定)
・通っていた教室:『コノ塾』町田駅前校
・入塾時期:中学3年・7月
・中学での部活:バスケットボール部
▼入塾前・後での定期テストの変化
時期 | 英語 | 国語 | 数学 | 理科 | 社会 | 5教科 |
---|---|---|---|---|---|---|
入塾前 | 52 | 88 | 45 | 52 | 77 | 314 |
入塾後 | 69 | 82 | 84 | 88 | 92 | 415(+101) |
▼入塾前・後での内申点の変化
時期 | 英語 | 国語 | 数学 | 理科 | 社会 | 5教科 |
---|---|---|---|---|---|---|
入塾前 | 3 | 5 | 3 | 3 | 4 | 18 |
入塾後 | 4 | 5 | 3 | 4 | 4 | 20 |
変化 | +1 | - | - | +1 | - | +2 |
中3の夏、担任の先生から“クラスで一番心配”と言われてしまった…
——塾に入ろうと思ったきっかけは?
加奈さん:中2までは定期テストの点数もけっこう良かったんです。だから、無理に塾に通わなくても自分で勉強すればやれるんじゃない…?と思っていました。でも、中3になって1学期のテストがめちゃくちゃ下がってしまって。数学は40点台!これまでと同じようにテスト勉強していたのに、全然できなかったのが本当にショックでした…。
お母様:私も過去の成績を見ていて安心しているところはあったんです。けれど、学校の三者面談で担任の先生から「クラスの中で、いま、一番心配している」と言われちゃったんだよね。
加奈さん:3年間ずっと同じ担任の先生だったんですけど、これまで一度もそんなこと言われたことなくて。だから相当やばいんだ、と思ったんです。志望校についても、ここなら大丈夫かなと思っていた高校も「このままだと危ういよ」と言われて、どうしよう…自分はどこの高校ならいけるんだ…とかなり不安になっていました。
お母様:努力しているのは知っていましたから、それなのに成果に反映されないのは本人も苦しいだろうなと感じていて。であれば、塾の力を借りて成績を上げていくことも選択肢に入れていいんじゃないか、と考えたんです。
和やかな雰囲気。ここなら通えるかもと思った
——『コノ塾』を選んだ理由は?
お母様:実は、塾を探す前から『コノ塾』のことは知っていました。最初は塾に通わないで受験することも検討していたので、自分たちで都立入試に関する情報を集めないとな…と思っていて、その頃に見つけた『コノ塾』のブログをよく読んでいたんです。そこで都立高校の合同説明会があると知って参加してみたり、合格体験記を読んで実際はこんな感じなんだなと思ったり…いろいろ参考にさせてもらっていました。良い印象を持っていたので、体験授業に参加してみることにしたんです。
加奈さん:体験授業では自分のスペースが確保されていて落ち着いてできた感覚がありました。あとは教室長が女性だったのも、良かった点です。雰囲気が柔らかくて、教室全体が和やかな雰囲気で、ここなら自分も通えるかもと思ったのが第一印象です。
実は、他にも3つぐらい体験したんですがなかなか自分に合うところが見つからなくて…。ある集団塾に行ってみたら、ほとんどが同じ中学の生徒で!先生1人に対して20人近く生徒がいて、え…これ学校と同じじゃん!ってなりました。授業中もザワザワしている感じがして、友達もいっぱいいすぎて逆に集中できなかった。
——そうだったんですね。
お母様:本人が気に入っている様子だったので良いかなとは思いながらも、通塾が少し心配でした。家からは少し距離があって、バスで30分ぐらいかかるんです。授業に間に合うのかとか、夜遅くなった時は大丈夫なのか…とか、気になっていました。
その点について、入塾時に教室長の鈴木先生にお伝えしたところ、何回か試してみましょうとお話をいただいて。本当に通えるかどうか1週間ぐらい様子を見させてもらったんです。こちらの不安に対して親身に対応してくださって、とてもありがたかったです。
加奈さん:通い始めてみたら意外と大丈夫でした。バスでの移動時間を休憩時間にしてました。
何度も間違ってた問題が解けた。5教科合計100点以上アップ!
——入塾後、勉強の手応えは感じられましたか?
加奈さん:“『コノ塾』に通っていて良かった”と思う場面が増えました。印象に残っているのは、何度も何度も間違っていた問題がテストで解けたことです。その問題は学校で1回間違って、塾でも間違って。やり直したらまた間違って…。先生に「また、ここ間違ってるよ!」と言われていた問題でした。どこが理解できていないのか、改めて先生に解説してもらって。そしたら、その問題がテストに出たんです。
塾に来て、すぐに先生に「あの問題が出た、今度はできました!」って伝えました。先生も、「すごい。できたできた」と一緒に喜んでくれて、すごく記憶に残っています。中3の2学期のテストは、5教科合計で100点以上アップしたんです!
お母様:すごい上がったよね。娘からの話を聞いていても、先生への信頼を感じていました。この先生はちょっと分かりにくい…嫌だ…みたいな話は全然聞いたことがなかったので、成果も出ているし『コノ塾』が合っていたんだなと感じていました。
あとは、娘が塾で馴染めるよう鈴木先生がきめ細やかにフォローしてくださって安心したのを覚えています。教室には近隣中学の生徒が多かったのでそこでグループができてしまうと通いづらくなっちゃうんじゃないか…と心配してくださっていたんです。娘に合いそうな子がいるって、鈴木先生が間に入って紹介してくれたんですよね。
加奈さん:先生たちがいてくれたから塾でも友達ができたなと思う。
お母様:塾だからもちろん勉強しに行ってる場所なんですけど、やっぱりそういう楽しさがないのは辛いかなと思っていたので、こうやって気にかけてくださったことはとても嬉しかったですね。
一般入試の志望校をワンランク下げるか…最後まで悩んだ
——志望校はいつ頃決めましたか?
加奈さん:最終的に「推薦も一般も調布南高校にする」と決めたのは本当にギリギリで11月の説明会に参加してからです。夏頃にかなりたくさんの見学に参加したんですけど、“ここ!”って決められずにいたんです。
お母様:調布南高校は部活見学には行けたけど、学校説明会は予約がなかなか取れなくて。ずっと行けずにいたんだよね。
加奈さん:やっと11月に参加できて、校長先生の「私が主役になる」という言葉だったり、先生の「調布南高校の魅力は生徒」とお話されていたりして、生徒に向き合っている学校だと感じて、ここに行きたい!と思いました。
——推薦入試も受けると決めた理由は?
加奈さん:これは私の課題でもあったのですが、出題範囲が決まっている学校の定期テストだとそこそこ点数は取れるけれど、模試になると全くダメで…。D判定、E判定ばかりだったので、鈴木先生にもアドバイスをもらって、一般入試で合格を取るよりは推薦で合格を目指したほうがいいんじゃないかと考えていました。
お母様:推薦入試であれば、内申点と小論文と面接になるので合格確率も上がるかな、と。ただ推薦はもともとの合格枠も少ないので、受かる可能性はかなり低いと分かっていて。そうなると、その後の一般入試のことも考えないといけない…。どこを受験校にするのか、すごく悩みましたね。
加奈さん:私もずっと悩んでて、やっぱり下げたほうがいいのかな、でも調布南高校に行きたいし…と揺れてました。
お母様:私としては、模試が苦手な娘のことを考えると一つ下げたほうが良いんじゃないのかと思っていたのですが、鈴木先生からは下げずに調布南高校の提案をもらって。ここに関しては何度も相談させてもらいました。
——どのようなやり取りを?
お母様:これはもう自身の過去の体験から感じていた話ではあるのですが、学校は安全なラインで受験校を決めていくけれど、塾は合格実績も必要だしやっぱり挑戦させていくんじゃないか、と思っていたところが正直あって。一般入試で調布南高校を受けることが、本人の実力に合った判断なのかはすごく気になっていたんです。その気持ちは鈴木先生にも素直に伝えました。
鈴木先生からは「私たちも感情だけでお伝えしているわけじゃないので安心してほしいです。加奈さんのここまでの頑張りや成績、入試データを見て、総合的に判断して“届く”と思っています。そして、加奈さんが調布南に行きたいと思っているなら、推薦も一般もチャレンジしたほうが良いと思っています」とお話いただいて、私の中でもちゃんと納得できたんです。
確実に点数が取れる方法を。最後の最後まで先生と探っていった
加奈さん:推薦と一般、両方とも調布南高校を受けると決めたので、そこからは2つの試験に向けて対策をしていきました。一般も受けるからには入試で確実に点数をとらなくちゃいけないので、鈴木先生もずっと模試で点数が取れないという課題をどうやったら克服できるのか、原因は何なのか…たくさん考えてくれて。
お母様:最初、「時間内に終わらなくて、焦って解けないんじゃないか?」って話をしてくれたよね。
加奈さん:そうそう、実際にいつも時間が足りてなくて…最後らへんは空欄ばっかり。だから、一度、時間を気にしないで過去問を解いてみることにしたんです。そしたらけっこうできた。
鈴木先生との面談で、定着していないわけじゃないね、時間配分を工夫しようとなって。「この問題にどのぐらいかけてる?」「この問題は難しいし正答率も低いから、後回しにしよう」とか、すごく細かく考えてくれて。自分が確実に取れる問題と、ちょっと頑張れば取れる問題を見極めていくポイントを教えてもらったんです。
そしたら少しずつ模試や過去問の点数が上がってきて!まだ完全に大丈夫というわけじゃなかったけれど、これまでに比べたら点数にばらつきがなくなって、全体的に点数が取れるようになっていったんです!
お母様:本当にずっと考えてくださっていたことが印象に残っています。受験直前のときは鈴木先生から電話をいただいて「こういうやり方を試してみたいんですけど、いいですか?」と、授業とは別でやってくださる連絡をいただきました。最後の最後まで寄り添ってくださったと感じていますね。
対策した小論文は手応えあり。推薦入試で合格!
——推薦入試はどうでしたか?
加奈さん:小論文はわりと書きやすいテーマで、できたかなという手応えはありました。入試前には、過去問や似たような問題で小論文を書いて、学校の先生や鈴木先生に見てもらっていました。「この言葉は使わないよ」とか「これ省いたらもっと短くできるよ」とか具体的に赤ペンを入れてもらっていたので、しっかり対策できていたのも大きかったのかなと思います。
ただ面接が上手くいかなくて…。練習もたくさんしていたんですけど、もう緊張してしまって、うまく伝えられたかどうか自信がありませんでした。あ、やばいかも…もう落ちたと思っていました。
——合格発表当日は?
加奈さん:朝、発表時間になってアクセスしてみたらなかなか繋がらなくって…。
お母様:まだ繋がらないのか、と私も洗面所で身支度をしてたんです。そしたら、「つながったから、もう見るね!」って娘の声が聞こえて。私も「ちょっと待って!」って叫んで。そんなやり取りがありました。
加奈さん:落ちている気がしたので、不安で、お母さんと一緒にみたくない気持ちがあったんです。でも、一緒に見てみたら、合格していて!画面に桜が咲いていました!それを見て、2人で号泣しました。
お母様:本当に良かったよね。まさか推薦で合格できるとは思っていなかったから、驚きましたけど、本当にホッとしました。
——希望した高校への合格、本当におめでとうございます!どのような高校生活を送りたいですか?
加奈さん:将来なりたいなと思っているのは幼い頃から憧れていた「助産師」なので、その夢に近づけるような高校生活が送れたらいいなと思います。いろいろな経験をする中で、最終的にどんな職業に就くか分からないけれど、どんな仕事だったとしても使えるような学力や知識が身につけられたらいいなと思っています。とにかくいろんな経験をしてみたいです。
お母様:中学校ではコロナであまり行事もなかったですし、普通に楽しい高校生活が送れたらいいなと思っています。あとは、自宅近くの学校じゃないことも良い刺激になるんじゃないでしょうか。たくさんの刺激を受けながら、充実した時間を過ごしてほしいと思います。
鈴木教室長からのメッセージ
自分の意見がしっかり伝えられ、国語でも「5」が取れていたこともあって、加奈さんには推薦入試が向いているのだろうなと思っていました。とはいっても、都立の推薦の難易度は高いですから、同時に一般入試も考えておく必要がありました。
ずっと課題になっていたのは、なかなか模試の点数につながらないこと。加奈さんとは本当に何度も話し合って、原因と解決策を探っていったことが印象に残っています。最終的には点数も伸びてきて、推薦でも一般でも合格を狙える力がついたと思っていました。そして、推薦入試で、見事に合格!のびのびと、楽しい高校生活を過ごしてくださいね。本当におめでとうございます!
(写真: 尾上恭大 書き手:奥澤千夏)
※掲載内容は2023年3月時点の情報です。