【2025年度版】神奈川県公立高校入試制度と仕組みを徹底解説!共通選抜と特色検査のポイント解説
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この記事では、神奈川県公立高校の入試制度を詳しく解説し、調査書や学力検査のポイントや特色検査についてもご紹介します。神奈川県の公立高校を志望している中学生のみなさん、入試制度についての不安を解消して、これからの受験対策にぜひお役立てください。
神奈川県公立高校入試の仕組みとは?
入試の全体像と特徴
神奈川県公立高校入試は、全員が2月に「共通選抜」を実施します。共通選抜は後の項目で詳しく説明しますが、学力検査を1度受験する受験方式です。受験した結果を使用して、第1次選考と第2次選考に分けて選考が行われ、合否が決定されます。
公立高校と私立高校の受験方式の違い
神奈川県の公立高校と私立高校では受験方式に違いがあります。
公立高校の受験方式
公立高校の受験方式には「共通選抜」と「共通選抜二次募集」があります。「共通選抜二次試験」は共通選抜で欠員などがあった場合に必要に応じて行われるものです。
私立高校の受験方式
私立高校の受験方式は「推薦入試」と「一般入試」があります。「推薦入試」は学業やスポーツなどの成績を活かして出願する方式です。「一般入試」は中学校における学習活動の成果を総合的に見る方式です。私立高校の一般入試は2月10日頃に行われることが多く、公立高校の共通選抜の直前に行われます。
また、私立高校の一般入試には併願優遇制度があり、公立高校と併願出願することで公立高校の入試が不合格だった際に入学できます。ただし、高校やコースごとの内申点基準を満たさないと出願できないため、学力検査の対策と合わせて内申点の対策も重要です。
神奈川県 公立高校入試のスケジュール(2025年度/令和7年度)
公立高校入試の日程
2025年度(令和7年度)神奈川県公立高校の入試日程は以下の表の通りです。
日程 | |
---|---|
出願受付期間 | 2025年1月23日(木)~1月29日(水) |
志願変更期間 | 2025年2月4日(火)~6日(木) |
学力検査 | 2025年2月14日(金) |
面接及び特色検査 | 2025年2月14日(金)、17日(月)、18日(火) |
第1次選考合格発表 | 2025年2月28日(金) |
※連携型中高一貫教育校連携募集の検査は2月17日(月)のみ実施
※インクルーシブ教育実践推進校特別募集の検査は2月17日(月)、18日(火)のうち、高等学校長の定めた期日に実施
入試スケジュール
※神奈川県教育委員会「令和7年度神奈川県公立高等学校の入学者の募集及び選抜実施要領」より
神奈川県公立高校入試の「共通選抜」の仕組み
共通選抜とは?
共通選抜は全日制課程の高校受験者全員を対象に実施されます。
共通選抜では、学力検査のB値と調査書のA値を基に算出される「S値」で合否が決まります。以下に学力検査と調査書の詳細を解説します。この項目では、学力検査と調査書について解説していきます。
学力検査:科目構成と実施内容
ほとんどの高校で国語・社会・数学・理科・外国語(英語)の5教科で行われます
※特色検査を実施する学校では、3教科にまで減らすことがあります。
各教科100点満点で、合計500点満点をB値として使用します。
神奈川県の学力検査は、全国の公立高校入試の中でも難しい傾向にあります。例年難易度の変化が大きいため,難易度の高い問題にも対応できる対策が必須です。
調査書:内申点の扱い方
神奈川県のホームページなどでは調査書の記録(評定)と呼ばれる、内申点も共通選抜では重視されます。以下の式にもとづいて、A値と呼ばれる数値に換算して使用します。
中学2年の9教科内申合計(45点満点)+ 2 × 中学3年の9教科の内申合計(45点満点)=合計135点満点(この値がA値となります。)
ポイントは、中学2年と中学3年の内申が重視され、特に中学3年の内申は2倍される点です。中学2年の内申ももちろん大切ですが、中学3年の内申はより入試の点数に影響するため、学校での授業や定期テストのこともしっかり考えて作戦を立てましょう。
共通選抜の仕組み
共通選抜ではS値を使用して合否を決定します。S値を算出する方法を説明します。
S値は「調査書(A値)」と「学力検査(B値)」と「特色検査」の点数を合計した値です。それぞれの点数を一度100点満点に換算してから、各高校の選抜基準の評価比率をかけてS値を出すことができます。
下の図では、第1次選考の評価比率(調査書(A値):学力検査(B値):特色検査」)が「3:7:1」の高校を受けるときのS値を計算します。調査書(A値)が111点、学力検査(B値)が380点、特色検査が70点の場合、計算式にあてはめると848点がS値となります。※A値(B値)が100満点に換算された数値はa(b)として扱われます。
学力検査を重視する高校や調査書を重視する高校があります。各高校の選考基準をよく確認しておきましょう。
神奈川県公立高校入試の「特色検査」の仕組み
特色検査とは?
特色検査とは、高校や学科によって実施される学力検査以外の検査です。「自己表現検査」または「面接」または「実技検査」を実施します。複数の特色検査を実施する学校もあります。
○自己表現検査
学力向上進学重点校・学力向上進学重点校エントリー校では、共通問題と共通選択問題を用いて自己表現検査が実施されます。
自己表現検査は、教科を横断した問題で問題解決能力や思考力を測ります。難易度が高いため、対策が欠かせません。
令和6年度からの学力向上進学重点校および学力校進学重点校エントリー校は以下の通りです。
※横浜国際高校は一部の学科・コースに限ります。
○面接
普通科、専門学科を問わず実施する学校があります。個人面接で10~15分程度の面接を実施し、各高校の評価の観点に基づいて点数が決定されます。
評価の観点の例
・入学希望の理由・中学校での教科等に対する学習意欲
・中学3年間での教科等以外の活動に対する意欲・高校での教科・科目等に対する学習意欲
・高校での教科・科目等以外の活動に対する意欲・面接の態度
○実技検査
専門学科で多く実施される検査で、各高校によって検査内容や評価の観点が異なります。以下の例はそれぞれの検査の概要です。
例)デザイン科の場合
○ 与えられた題材を鉛筆でデッサン(素描)する。
・鉛筆(2H~4B程度)、消しゴム(練り消しゴム可)を持参する。
・鉛筆削り用のカッターナイフを持参してもよい。
・題材及び用紙(B4画用紙)は学校で用意する。
・検査時間は90分とする。
例)スポーツ科学科の場合
○ 共通種目:敏捷性テスト(反復横とび)、 瞬発力テスト(立ち幅とび)
○ 専門種目:スポーツ科学科で学習する次の内容のうち( )内の10種目の中から1種目を選択し、その種目についての技能を検査する。
・測定競技(陸上競技)・・・走・跳・投の各種目から1種目を選択する。
・ゴール型球技(サッカー、バスケットボール、ハンドボール)
・ネット型球技(バレーボール、ソフトテニス、バドミントン)
・ベースボール型球技(ソフトボール)
・ターゲット型球技(ゴルフ)
・武道(柔道)
例)音楽科の場合
○ 入学後、主に取り組む楽器で、次の内容を演奏する。
・演奏時間は1人につき①②合わせて約3分とする。
・課題によっては途中で演奏を止める場合がある。
・音階の詳しい内容・課題曲については、高校ホームページ及び学校説明会にて提示する。
神奈川県公立高校入試の選考方法
選考段階について
神奈川県公立高校入試では、第1次選考と第2次選考の2回に分けて各高校の合否が決定されます。
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第1次選考の基準
第1次選考では、募集人員の90%までが選考され、選考資料として調査書、学力検査(並びに特色検査)が使用されます。調査書(A値):学力検査(B値)の比率は、それぞれ学校ごとに配分されています。
神奈川県のホームページから、「公立高等学校入学者選抜基準」から各高校の選考基準の比率や重点化科目などを確認することができます。
令和7年度神奈川県公立高等学校入学者選抜選考基準及び特色検査の概要
第2次選考の特徴
第2次選考では、募集人員の10%が選考され、選考資料として共通選抜で受けた学力検査の点数を引き続き使用し、残りの項目は「主体的に学習に取り組む態度」と「特色検査」です。
「主体的に学習に取り組む態度」は各教科における第3学年の「主体的に学習に取り組む態度」の評価について、以下の基準で点数化してその合計を100点満点に換算して使用します。
評価 | 点数 |
---|---|
A | 3点 |
B | 2点 |
C | 1点 |
「学力検査:主体的に学習に取り組む態度:特色検査」の比率も、それぞれ学校ごとに配分されています。前項のリンクから各高校の選考基準の比率や重点化科目などを確認することができます。
選考基準のポイント
選考基準は学校ごとに異なりますが、進学重点校など偏差値の高い高校では学力検査の比率が高めです。つまり、学力検査で高い点数が取れるように対策が必要です。自分の志望校の第1次選考の基準を確認して、目標点がどのくらい必要か把握しておくと対策しやすいです。また、志望校と偏差値が近い高校の比率や特色検査の有無を早い段階で調べておくことも大切です。
コノ塾が考える神奈川県公立高校入試のポイント
コノ塾が重視する入試制度の理解
共通選抜・特色検査対策の方針
コノ塾では、共通選抜で使用される内申点対策に力を入れています。学校の定期テストの点数が伸びなかったり、内申点がなかなか上がらなかったりする生徒に対して、経験豊富な「学習伴走のプロ」教室長がサポートしています。各生徒のレベルに合わせて個別最適化された学びのもと、内申点の着実なアップを実現します。
もちろん学力検査の対策も万全です。過去問の傾向に合わせたオリジナルテキストとタブレットを用いた効率的な学習メソッドで、入試本番まで徹底した対策を行っています。
志望校選びのためのサポート内容
教室長が定期的な個別面談を通して一人一人に合わせた合格カリキュラムを作成しています。7月以降は神奈川全県模試を受験し、自らのレベルを把握するとともに、合格者の追跡データを基に、生徒ごとに解き直すべき小問をまとめた「模試振り返りシート」で、個別の復習カリキュラムをこなしていきます。
まとめ|神奈川県 公立高校入試の仕組みをしっかり理解しよう
入試制度をしっかり理解しよう
入試制度は一見複雑で難しいです。しかし、志望校が実施している検査の内容や基準、目標点などについて知っておかなければ合格までの目標を立てることができません。ぜひこの記事を通して、神奈川県の公立高校入試をしっかり理解して目標を持って勉強しましょう。
早めの準備で志望校合格を目指そう
志望校合格のためには、自分がいつどのような勉強をすべきか目標を立てて勉強することが大切です。早く目標を立てれば、その分多くの時間をかけて志望校に近づくことができます。各高校について詳しく説明した記事もコノ塾ブログに掲載しているので、現在の志望校の記事を確認して、ぜひ自分と志望校の位置を把握してみてください。
コノ塾の神奈川県の教室一覧
コノ塾では神奈川県の受験生を応援しています。たくさんの教室で頼れる教室長がみなさんを待っています。コノ塾のこと、受験のこと、教室のこと、どんなことでも相談してください。
教室 | アクセス |
---|---|
瀬谷校 | 相鉄線「瀬谷駅」から徒歩約1分 |
鴨居校 | JR横浜線「鴨居駅」から徒歩約9分 |
港南台校 | JR京浜東北線「港南台駅」から徒歩約11分 |
座間南栗原校 | 相鉄線「かしわ台駅」から徒歩約16分 |
陽光台校 | JR相模線「上溝駅」からバス約20分 |
小田急相模原校 | 小田急線「小田急相模原駅」から徒歩約1分 |
古淵校 | 横浜線「古淵駅」から徒歩約10分 |
二本松校 | 相模原線「橋本駅」からバス約10分 |
青葉すすき野校 | 田園都市線「あざみ野駅」からバス約13分 |
寺尾校 | 東海道本線「鶴見駅」からバス約10分 |
善行校 | 小田急線「善行駅」から徒歩約2分 |
神木本町校 | 田園都市線「溝の口駅」からバス約10分 |
中野島校 | 南武線「中野島駅」から徒歩約10分 |
南加瀬校 | 南武線「矢向駅」からバス約12分 |
本厚木校 | 小田急線「本厚木駅」からバス約11分 |
桜ヶ丘校 | 小田急線「桜ヶ丘駅」から徒歩約1分 |
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