【2025年版】埼玉県の公立高校入試の仕組みを完全解説!試験日・配点・対策ポイント

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この記事では、埼玉県公立高校の入試制度を詳しく解説し、調査書・学力検査のポイントや、学校選択問題についてもご紹介します。埼玉県の公立高校を志望している中学生のみなさん、入試制度についての不安を解消して、これからの受験対策にぜひお役立てください。

この記事でわかること

この記事を読めば、以下の3点をしっかり理解することができます!

  • 埼玉県公立高校入試の基本情報
  • 入試の仕組み(試験日・選抜方法・配点)
  • 受験勉強のコツ

入試制度の基本だけでなく効率的な受験勉強のコツまで紹介していますので、ぜひ読んでみてください。

1. 埼玉県の公立高校入試の基本情報

埼玉県の公立高校入試は、原則一般募集で合格者を決定します。
(帰国生徒・外国人・定時制・県立大宮中央高校は募集形態が異なります)
一般募集の中でも、芸術系学科や体育系学科及び外国語系学科等は実技検査または面接がありますが、それ以外の高校では「学力検査」+「調査書(内申点)」 で合否が決まります。
選考は高校等によって2段階または3段階で行われます。

  • 一般募集の募集人員の60~80%の合格者を決定する第1次選抜
  • 第1次選抜で合格とならなかった受験者の中から募集人員の60~100% の合格者を決定する第2次選抜
  • 第2次選抜で合格者が決まらなかった募集人員数の合格者を決定する第3次選抜

に分かれており、各高校はたとえば「第1次選抜では調査書重視、第2次選抜では学力検査重視、第3次選抜は第2次選抜の合計得点の一定の順位の生徒を対象に、調査書の特別活動等の記録を参考に選抜」のような、それぞれの選抜ごとの基準を設定します。

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受験校は学区に縛られず、埼玉県内であればどの公立高校にもチャレンジできますが、公立高校の出願は1校しかできないため、慎重に受験校を選びましょう。
また、埼玉県の公立高校入試で重要な調査書については中学3年間全ての成績が反映されます。中1:中2:中3の比率は高校によって異なるので、志望校がどの比率でも対応できるように、どの学年でも内申を高める必要があります。定期試験の対策や提出物などは万全の準備をするようにしましょう。

2025年の試験日程
2025年度(令和7年度)埼玉県公立高校の入試日程は以下の通りです。

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その他の手続き等は、生徒・保護者に配布される「埼玉県公立区等学校入学者選抜に関するお知らせ」のリーフレットが配布されますので、よく確認しましょう。

引用元:https://www.pref.saitama.lg.jp/f2208/r7nyuushi-jouhou.html

2. 埼玉県の高校入試の仕組み

埼玉県の公立高校入試の仕組みについて説明します。

選抜方法:一般入試

埼玉県の公立高校の入学者選抜は、第1次選抜と第2次選抜の2段階で行いますが、学力検査は1回だけ実施されます。第1次選抜で定員の60~80%の合格者が決まります。第1次選抜で合格を決めるためにこの項目を読んで学力検査と内申点、総合点についてしっかり理解しておきましょう。

学力検査

学力検査:科目構成と実施内容

学力検査はほとんどの高校で国語・社会・数学・理科・外国語(英語)の5教科で行われます。英語はリスニングテストも含みます。各教科100点満点が原則ですが、専門学科や特別なコースでは特定の教科の得点に対して傾斜配点が設定されることがあります。(外国語科や理数科など)
それぞれの科目は50分で行われ、試験は1日で終了します。

出題の基本方針

数学と英語(外国語)では、基礎~標準までを見る問題が多い学力検査問題と、一部応用問題を含む「学校選択問題」があります。一部の学校は「学校選択問題」を実施しており、2025年度(令和7年度)入試では22校が「学校選択問題」での試験を実施しました。下の表で実施する高校を確認しておきましょう。
なお、「学校選択問題」は学力検査と比較して難易度がかなり高く、事前に学校教科書の内容+αの内容まで対策をしておく必要があります。

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調査書

埼玉県公立高校入試では3年間の評定が利用されます。①学習の記録・②特別活動等の記録・③その他の項目が記入され、それぞれが各学校の評価基準に基づいて点数となります。

①学習の記録

内申点と呼ばれる点数であり、各学年の9教科×5段階評価=45点満点の評定を使用します。
埼玉県ではすべての学年の評定が使われるため、1年生のときからしっかりと定期テスト対策をして点数を獲得する必要があります。ただ、「1年:2年:3年=1:1:2」「1年:2年:3年=1:1:3」など、中3の成績を2倍や3倍にする学校が多いため、3年生の成績は最も重要です。たとえば、「1年:2年:3年=1:1:2」の高校であれば、学習の記録は45点×1+45点×1+45点×2=180点満点となります。
※令和9年度(2027年度)からの調査書に関する変更
令和9年度(2027年度)からは、調査書の様式が変更されます。3年間の各学年の9教科の評定と「総合的な学習の時間の記録」のみが成績算入の対象となります。

②特別活動等の記録

学級活動や生徒会活動、学校行事や部活動等に関する取り組みや成績が記入されます。各学校が設定した内容に基づいて点数化されます。満点は学校の設定によって異なります。

③その他の項目

資格取得、学校外でのスポーツ・文化活動や出欠などについて記入されます。各学校が設定した内容に基づいて点数化されます。満点は学校の設定によって異なります。
参考)調査書の配点についてhttps://www.pref.saitama.lg.jp/f2208/r7senbatsu-kijun.html

配点の計算方法

学力検査の点数は、一部の例外をのぞき(※)、基本的には5教科各100点満点で合計500点満点です。
外国語科、外国語コース等においては、英語の配点を200点、ほかの各教科の配点を100点とします。国際文化科、人文科等においては、国語、社会および英語の配点を各200点、ほかの各教科の配点を100点とします。
内申点は先述の①~③の内容を各高校の選抜基準に合わせて点数化します。

選抜の仕組み

埼玉県公立高校入試では、第1次選抜・第2次選抜・第3次選抜があります。募集人員の60〜80%を第1次選抜で合格とし、60〜100%(残りの20〜40%)を第2次選抜で合格とします。さらに、第2次選抜までで合格者が決まらなかった募集人員数の合格者を第3次選抜で決定します。ただし、学力検査は1回のみで、第1次選抜と第2次選抜どちらも同じ点数が用いられます。第1次選抜と第2次選抜どちらも、学力検査の得点と調査書の得点の比率が各学校により定められています。各高校の比率については埼玉県ホームページを参照してください。
参考)令和7年度埼玉県公立高等学校入学者選抜における各高等学校の選抜基準

試しに計算してみよう!

実際に内申点(①学習の記録)の点数を計算してみましょう。

埼玉県の公立高校、A高校の受験を考えているコノさんの調査書の場合

A高校の選抜基準計算方法:【合計820点】
〇学力検査の扱い:【500点】
〇調査書の扱い:【320点】
・学習の記録の得点 1年:2年:3年=(1:1:2)…180点
・特別活動等の記録の得点        …120点
生徒会長、生徒会副会長、その他生徒会役員、各種委員会委員長、委員会副委員長、学級委員長
部活動についてレギュラーや登録メンバーとして、部長を経験したもの、県大会以上に出場し成績を収めたもの
・その他の項目の得点          …20点
英語検定3級・数学検定3級・漢字検定3級以上を取得しているもの
〇その他の資料 なし

コノさんの学習の記録の得点は以下です。

国語 数学 理科 社会 英語 音楽 美術 保体 技家 合計
1年 3 4 3 4 3 3 4 4 3 31
2年 4 4 4 5 4 3 4 4 4 36
3年 4 5 4 5 4 4 4 5 4 39

比率にしたがって計算すると、コノさんの学習の記録の得点は、[1年の9教科5段階評定]と[2年の9教科5段階評定]と[3年の9教科5段階評定の合計点を2倍した点数]の合計=31+36+39×2=145点(180点満点)となります。
もしコノさんが生徒会副会長を経験していたり、部活動で県大会に出場した経験があると、「特別活動等の記録の得点」を得られます。
また、英語検定3級をに合格していれば、「その他の項目の得点」で点数が加算されます。

上の計算方法を参考に、自分の内申点や各高校の選抜基準を参考に、各学年でどれくらいの内申点を取るかの指標にしてみてください。

最新の高校ごとの内申点と学力検査の点数比率は、こちらのサイトをご確認ください。

注意 - 令和9年度(2027年度)からの選抜方法に関する変更
令和9年度(2027年度)からは、すべての受験生に対して面接試験が実施されます。令和8年度(2026年度)までは一部の高校や専門学科で実施されていました。面接試験では必ず自己評価資料を提出しなければならないため、面接対策もしっかり行う必要があります。
参考)埼玉県公立高校入試制度の選抜方法変更について
https://www.pref.saitama.lg.jp/documents/257619/r9nyushirihuretto1211.pdf

3. 埼玉県の模試

県内中学生のおよそ90%が北辰図書株式会社が実施する「北辰テスト」を受験しています。北辰テストは歴史が古く、受験者数の多さから、学力を測る資料として高い信頼がおけるテストです。コノ塾では北辰テストを定期的に受験し、事前の対策授業と、受験後の振り返り学習に力を入れています。中学3年生の受験期は北辰テストの偏差値や得点から逆算して受験校への戦略を教室長と一緒に立てていくことができます。
なお、北辰テストの結果(偏差値)は私立高校の併願を決める際にも用います。たとえば「北辰テストで偏差値●●以上を2回とること」が併願受験の条件になっている高校があるといった使われ方です。私立高校の併願のためにも、北辰テストの事前準備・受験後の振り返りは極めて重要と言えるでしょう。

4. コノ塾の埼玉県入試対策

埼玉県の公立高校入試についてお話ししてきましたが、いかがでしょうか。
特に重要なのが、「中学1年生の内申点から合否に影響する」という点です。 埼玉県では中学1年から3年までのすべての成績が、入試の合否に影響する内申点の評価対象になります。つまり、中学3年生 = 受験生ということではなく、中学1年の時点でもう入試は始まっている!という意識を持つことが、他の受験生に対して一歩リードできるためのポイントと言えるでしょう。
また、埼玉の受験生がほぼ全員受験する「北辰テスト」。
この模試の結果が、私立高校の併願基準として用いられるなど、他県にはない入試制度が確立されています。
このような入試制度の中で、確実に結果を出すためには、「埼玉県の入試対策に特化」し、適切な対策を進めることが不可欠です。
「コノ塾」は、そんな埼玉の入試制度にもしっかり対応しています。内申点の比重が重い埼玉県の入試に対し、定期試験・学力検査ともに徹底したサポートを行います。

5. まずは無料体験から!

コノ塾は、東京・神奈川・大阪の公立高校で高い合格実績を出している、急成長中の個別指導塾です。
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