【阪南高校 合格体験記】「英語はほんまに苦手。」ものづくりに情熱を持ちながら、本気で挑んだ受験勉強

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「英語、10点もないと思ってた。」

阪南高校に合格したチサキさん(仮名)。彼の受験勉強は、中学3年生の夏、ふとしたきっかけで始まりました。

映画が好きで、絵を描くのが得意。将来は「山か島を買って、自給自足で生きていきたい」と話すチサキさんは、どこか人と違う感性を持っています。そんな彼が、どうやって阪南高校合格を勝ち取ったのか、お話を伺いました。

勉強は嫌い。映画とお絵かきが好きだった中学時代

——まずは自己紹介をお願いします。

チサキさん:チサキです。映画を見るのが好きで、特にマーベル作品を一気に見ました。アイアンマン、スパイダーマンなどを繰り返し見て、1日8時間くらい映画を見る日もありました。最近では「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」がめちゃくちゃ面白かったです。

また小さい頃から絵を描くのが好きで、美術部にも入っていました。特にイラスト系が得意です。中2の頃からは美術のコンクールにも作品を出していました。

勉強が嫌いだった自分が、変わるきっかけ〜「このままでいいのか」

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——コノ塾に入ったのはいつ頃ですか?

チサキさん:中学3年生の6月か7月くらいに入りました。それまでは中2の夏から別の個別指導塾に通っていました。

——前に通っていた塾はどうでしたか?

チサキさん:1年間くらい通ってたけど、あんまり楽しくなかったです。他の中学生や高校生が騒がしくて、集中できませんでした。成績も少しは上がったけど、自分自身やる気がなかったので、そこまで大きな変化は感じられませんでした。塾の先生も白衣を着てたもあって、ちょっと怖かったです。

——コノ塾に移ったきっかけは?

チサキさん:母と友達のお母さんが話していて、「このままでいいのか」と考えるようになったことです。詳しい経緯はあまり覚えてないんですけど、気づいたら体験授業に行って、気がついたら通っていました。

——コノ塾の最初の印象はどうでしたか?

チサキさん:タブレットで授業を受けましたが、イヤホンで聞くので集中しやすく、内容も聞き取りやすくてわかりやすかったです。動画授業は巻き戻せるので、分からないところがあってもすぐ確認できるのが良かったです。

成績が上がった理由〜過去問を解き始めて火がついた

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——成績の変化はどうでしたか?

チサキさん:中3の1学期の内申は32でしたが、最終的には39まで上がりました。英語はずっと苦手だったけど、最後の方で4になって、すごく嬉しかったです。1年で内申が9も上がったのは自分でも驚きました。

——なぜ成績が上がったと思いますか?

チサキさん:一番大きかったのは、学校の席がずっと前の方だったことだと思います。席替えのくじ運が悪くて(笑)。ほとんど毎回前の席で授業を受けていて、結果的に授業態度がすごく良くなったと思います。先生の話も聞くしかない位置だったので、自然と集中できるようになりました。

コノ塾での学習もわかりやすかったし、宿題もしっかり取り組んでいたので、それが積み重なって内申に繋がったんだと思います。秋頃には模試や定期テストの振り返りが重なって、宿題がたくさん出ていたけど、やるべきことはしっかりやり切りました。忘れてなければ必ずやるタイプなので、真面目に取り組めたのが良かったと思います。

——何か勉強に火がついた瞬間はありましたか?

チサキさん:たぶん、過去問を解き始めてからですね。それまでは漠然と勉強していたんですけど、実際に本番レベルの問題に触れて、「こんな問題が出るんだ」って知ったとき、急に受験がリアルになってきた感じがありました。特に社会は「いけるかも」と思えたし、逆に英語は「やばい…」って焦りました。

でも、その焦りも含めて、「このままじゃまずいな」「ちゃんとやらないと」と思えて、そこから自然とスイッチが入った感じです。特に印象に残ってるのは、英語で過去問を解いたとき、全然できなかったんですけど、それでも「もう一回やってみよう」と思えたことです。それが、自分の中では大きかったですね。

志望校決定の迷いと変化

——最初は工芸高校を志望していたそうですね?

チサキさん:たまたま美術家展で興味を持って、見学に行こうと思いました。見学の日は正直「遠いな、面倒だな」って思ってたんですけど、実際に行ってみたら学校がすごくかっこよくて、「ここに行きたい!」って思ったんです。

——でも最終的には阪南高校に決められたんですよね。

チサキさん:はい。工芸高校は電車を乗り継いで行く必要があって、時間が経つにつれて通学が面倒だと思うようになってしまって。ちょうどその頃、友達と阪南高校の見学に行って、「ここいいな」と思って、切り替えました。当時少しモチベーションが下がっていたのですが、友達がみんな目指していたこともあり、自分だけ落ちるのは嫌だったので「阪南高校に行きたい」とモチベーションを高めることができました。家から自転車で20分くらいの距離で通いやすかったのもあります。ギリギリですが1月末に決断しました。

過去問演習と自信の変化〜「不安が大きかった」

——過去問演習の成績の推移はどうでしたか?

チサキさん:最初は238点くらいだったんですが、最後は303点取れました。過去問演習を始めてから、「こういう問題が出るんだ」ってわかるようになって、どんどん自信がついてきました。社会は特に手応えがあって、「これはいけるな」と思えた教科でした。逆に英語は毎回手応えがあると思っても点数が低くて、不安が大きかったです。最初の方は20点代だったこともありました。

——どんな勉強をしていましたか?

チサキさん:コノ塾で先生とも相談して、コノ塾のテキストの長文読解と単語の演習を中心にやっていました。予習コースの教材を使って、確認テストもしっかり取り組みました。動画授業を何度も巻き戻して、わかるまで見直していました。大変でしたね。最初言われた時は「やること多っ!」って思いましたが、「やるしかないな」っていう気持ちでやってました。

——英語への気持ちは変わりましたか?

チサキさん:まだ苦手です。でも、逃げられない教科だなと思っているので、高校でも単語や文法をコツコツ積み上げていこうと思っています。

直前の緊張と当日の手応え〜「大丈夫」って言い聞かせた

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——前日や当日の朝は緊張していましたか?

チサキさん:前日は全く緊張していませんでした。むしろ普段通りで、映画を観ていたくらいです。いつもと変わらないリラックスした感じで、特別なことはしていませんでした。

ただ、当日の朝、試験会場に着いてから少し緊張しました。体育館に集められて、たくさんの受験生がいるのを見たときに、「うわ、いろんな人おるな」と思いました。そこでちょっとだけプレッシャーを感じた気がします。でも少しでも安心材料を探して、自分に「大丈夫」って言い聞かせてました。

でも基本的には、自信を持って試験に臨めたと思います。特に数学や社会には手応えを感じていたので、「英語さえなんとかなれば…」って思いながら挑んでました。

——自信はありましたか?

チサキさん:受かると思ってました。自分の過去問演習の結果を見ても、「このくらいならいける」という感覚があったので。特に数学はしっかり対策していたので、本番も計算通りに得点できました。

——試験中の手応えは?

チサキさん:国語を解いて、「これいけるな」と思いました。そのまま数学もいけたと思います。でも英語は全然手応えがなくて、試験が終わった後は「落ちた・・・」と思いました。

合格発表の瞬間〜予想以上の出来だった英語

——合格発表の日はどう過ごしていましたか?

チサキさん:映画見てたら時間が過ぎてて、時間になっていることに気づいてサイトを開いたら番号が載ってて、「えっ、受かってる!」って。点数を見て一番びっくりしたのが英語でした。1桁だと思ってたのに40点以上取れていたので。

——当日の得点はどうでしたか?

チサキさん:社会が75点、数学は過去最高の50点、英語は44点、国語も70点近く取れたと思います。英語以外は想像通り、もしくはそれ以上の出来でした。

——家族の反応はどうでしたか?

チサキさん:父と祖母にスクショ送って、母に電話して報告しました。みんなすごく喜んでくれました。学校の先生たちも「よかったよ!」って言ってくれました。

——コノ塾での半年間はどうでしたか?

チサキさん:コノ塾の先生たちにいろいろ教えてもらって、本当に感謝しています。特に動画授業が自分に合っていて、集中しやすかったです。講師の先生とも勉強以外の話もよくしました。映画の話をして、韓国映画をおすすめされたりもしました。

これからの夢〜ものづくりへの情熱

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——高校生活でやりたいことは?

チサキさん:今までは全然運動をしてこなかったので、バドミントン部に入って体力をつけたいと思っています。老後のためにも、早めに運動を始めようかなって(笑)。友達と一緒に入る予定です。あと、社会の勉強も好きなので、高校でも日本史や政治経済をしっかり学びたいです。

——将来の夢は?

チサキさん:将来は山とか島を買って、広い自然の中で畑をして、ものづくりをしながら暮らしたいです。鹿の骨を使って何かを作ったり、木を切って家具を作ったりしたいです。お金持ちになりたいというよりは、自分の感性で自由にものづくりしたいという気持ちが強いです。

あとがき

最初は「勉強嫌い」で「英語が苦手」。でも、チサキさんは「逃げられないから向き合おう」と、苦手な英語にも立ち向かい、自分のペースで合格を掴み取りました。

中学3年生の夏に塾に入り、半年で内申は9ポイントアップ。英語の模試20点台から、入試本番で44点をマークするまでに成長。これは偶然ではなく、努力の積み重ねの結果です。

「山や島で、ものづくりをしながら暮らしたい」という夢を持ち、自分らしく進路を切り拓いていったチサキさん。

これからも、彼は自由な発想と確かな一歩で、自分の未来を切り開いていくのでしょう。