【小川高校 合格体験記】推薦合格しても、最後まで勉強し続けられたのは。

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推薦入試で小川高校に合格したカイリくん。
勉強習慣がなかなか付かず、最初はお母さんに付き添ってもらいながら、勉強していました。

それが推薦合格後も、毎日塾に通い続け、全員の受験が終わる日まで勉強するまでに。
卒業後も、毎日高校の課題をやり、クラス分けテストのために2周目に取り組もうとしています。

勉強が「やらなきゃいけない」から「よし、やるぞ」に。

なぜこのような変化が生まれたのでしょうか?

今回は、その理由をカイリくんにお伺いしてみました。

恥ずかしがりやを克服したくて、小川高校に行きたいと思った。

推薦入試を受けたいと考え始めたのは?

中学2年の3学期ぐらいからです。
親に「推薦で受かると楽だよ」と言われて、意識し始めました。

でも実は、元々の性格がかなりの恥ずかしがりやなんです。
友達とは普通に話すことはできるんですけど、大勢の前で話すのは緊張しちゃって。そういう自分を克服したくて、中学2年生から2年間、ずっと学級委員やっていました。

それで少しずつ人前で話せるようになってきたこともあって、「推薦入試に挑戦してみようかな」と考え始めました。

なぜ小川高校に行きたいと思うようになりましたか?

近くて通いやすいのと、校風が「生徒主体の指導」で、それが自分に合っているなと思いました。

やっぱりまだまだ恥ずかしがりやなので、小川高校に行けば、人前で話したりすることができるようになるのかな、と思って。
人前で話すスキルは、将来のためにも大事だと思っていて、ちゃんと克服したいので、自然と小川高校が第一志望になりました。

家では夕食後だけ、お母さんが付き添ってくれて勉強していた。

入塾前の勉強習慣は、どうでしたか?

小学生のときは、全く勉強していませんでした。
中学生になってから、「夜ご飯を食べた後は、勉強するように」と親に言われて、少しずつ勉強するようになりました。

でも最初は、寝てしまうことがほとんどでした。家ではどうしても眠たくなって、夜ご飯食べた後にすぐ寝ちゃって。
だから中学1年生のときは、夕食後の勉強をするときには、お母さんが付き添ってくれていました。

入塾前の成績は、どうでしたか?

中学1~2年の成績は、正直あまり良くはなかったです。

でも推薦入試を受けたいと思うようになって、中3の2学期までに少しでも成績を取っておきたいと思うようになりました。
中学3年1学期の内申点は、数学・社会・理科が5で、残りが3と4でした。

「高校入試は5教科が大事」という話を聞いていたので、それまでは副教科をあまり勉強してなかったんです。
でも一般入試では副教科が倍に換算されるということを聞いて、副教科も頑張らなきゃいけないな、と意識するようになりました。

内申点ばかり気にしていたら、基礎がわからなくなっていた。

入塾のきっかけは?

高校入試の学力テストで、全然点数が取れなかったんです。

学校の期末テストとかは、夜に家で勉強していたので、まあまあ点数が取れていたんですけど。
学力テストの結果を見て、「このままでは入試は無理」とショックを受けて、親にお願いしました。

内申点のために、期末テストの勉強に集中しすぎて、中学1~2年の基礎が全く出来てなかったんでしょうね。
だから高校入試に向けて基礎を学びたいと思ったんですが、自分一人でできる気がしませんでした。

「夕食後は勉強」でも、それまではずっとダラダラする日々。

あとは、なんだかんだ親に言われてもずっとダラダラしちゃって、結局全然勉強できなかったんです。

コロナの休校期間中も一切勉強できなかったし、「夕食後は勉強」の約束も、帰宅から夜ご飯までの時間はずっとダラダラしていることが多かったんです。でも「勉強しよう」と思っても、なかなか自分からはできなくて。
だから午後5時から塾に行って、「この時間は勉強するぞ!」と決めて、勉強する時間を増やしたかったんです。

親に相談したら「一回面談に行ってみて、話を聞こう」と言われました。
友達のお母さんと僕のお母さんが仲良くて、「コノ塾がいいよ」とオススメされたようで、コノ塾に入塾しました。

塾は面倒で、宿題をやり忘れることも。

塾は最初、どうでしたか?

正直、最初は「面倒だな」と思うこともありました。

塾の宿題に印を付け忘れて、どこが宿題なのかわからなくなって、やり忘れたこともありました。
でも親にお金も払ってもらっているし、行きたいと言ったのは自分だし、行かなきゃな、と思って通っていました。

いつの間にか、午後5時から夜9:30まで勉強するのが習慣に。

でも塾に通い続けていると、だんだんと「夕方になったら塾に行って勉強する」という習慣がつきはじめました。

塾が夜9:30までなので、午後5時頃から夜9:30まで塾に行って、帰ってから夕飯を食べて、その後に30分ぐらい面接の練習する、というのが習慣になりました。

あと、推薦がとれるかどうか微妙な成績だったんです。
だから「2学期の期末テストは、絶対にいい成績取ろう」と思って、テストの1ヶ月以上前から、副教科も勉強していました。テスト期間中は、家に一旦帰って、すぐ塾に向かってました。平日でも毎日5時間ぐらい勉強してましたね。

自習スペースに毎日来て、わからない問題を質問してました。毎日の小さな積み重ねで、だんだんと伸びていったと思います。

期末テストで、換算内申が5も上がった。

2学期の内申点は、どうでしたか?

2学期の期末テストで、成績が3教科、換算内申が5も上がったんです!

まず理科が5に上がりました。
あと副教科の勉強にも時間を使えたので、音楽と技術・家庭科の内申点も上がって、推薦入試を目指せる内申点にまで上がりました。

面接は噛んでしまって、自信はなかった。

推薦入試当日は、どうでしたか?

同じ推薦入試を受ける友達と一緒に会場まで行きました。すごく緊張していました。

それまで、親とか、学校の先生とか、校長先生とか、宝木先生(教室長)とかと練習してきたんですけど、今まで練習してきたことと、全然違うことがたくさん聞かれたんですよ。だからその場で考えて、思ったことを話すしかなくて。

でも面接で何回も噛んでしまって、自信は全然なかったです。
試験が終わったら、友達が校門の前で待っていてくれていたので、一緒に慰め合いながら帰りました。

模試の結果が、C判定からA判定に。だからこそ「いずれか小川高校に行ける自信」はあった。

でも、「どのような方法にせよ、小川高校に入れるんじゃないかな?」という自信があったので、あまり落ち込みはしませんでした。
ふてくされたりとかはなくて、合格発表まで普通に塾に通っていました。

というのも、最後の模試でA判定まで上がったんです。

もちろん最初はC判定でした。期末テストの勉強ばかりしていて、入試の勉強をしてなかったせいですね。
だから2学期の期末テスト以降は、すぐに入試の勉強に切り替えて、基礎から復習し始めました。おかげで最後に受けた模試では、A判定でした。

だからこそ、「模試の結果もA判定まで上がっていたし、成績もここまで頑張ったから良かったし、小川高校には行けるんじゃないかな?」とも思っていました。

塾に来てから判定も成績も上がっていたので、いつの間にか自分に自信がついていたのだと思います。
率直にこのときは、勉強しててよかったな、と思いました。

推薦入試の合格発表の日は、どうでしたか?

お母さんは嬉しかったのか、泣いていました。ビビりましたね。

親が泣いている姿とか、普段見ないじゃないですか。
自分は受験番号を見て、「あ、あった」って感じで、結構冷静だったんですけど、親の反応にビビってしまいました。
でもすごく喜んでくれていて、嬉しかったです。

「合格したけれど、他の子もまだ頑張っているし、全員が終わるまではちゃんとやろう。」

合格後は、どう過ごしていましたか?

入試後も合格後も、塾にはずっと通っていました。
勉強する習慣がついていたので、行くことに抵抗は全くなかったです。

あとまだ受験がある子たちもいたので、塾に行って、一緒に勉強したいなとも思っていました。
学校でも「受験は団体戦だから、みんなで最後まで頑張ろう」と言われていて、その通りだなと思っていたので。

勉強するのがもう習慣になってしまっていたし、復習が終わっていない範囲もあったので、「塾が終わるまでは、ちゃんとやろう」と思って、塾には毎日来て、みんなと一緒に勉強していました。

勉強が「やらなきゃいけないな」から「よし、やるぞ」に。

受験を通じて、何か変わりましたか?

もちろん、「行きたい高校に行けた」という達成感がありました。
成績も模試の判定も上がったし、合格もしたし、前より全然自分に自信を持てるようになりました。

でも何より、率先して自分から勉強するようになりました。以前はテスト2週間前になってからやっと「あ、勉強しないといけないな」と思って、始めていたんです。

今は、「やらないと」ではなくて、自然と毎日勉強する習慣がつきましたね。自分から「よし、やるぞ」と思えるようになりました。
この習慣は忘れちゃいけないなと思いますし、高校でも続けたいと思っています。

卒業後は、どう過ごしていますか?

昼飯を食べたあとは、高校から出ている課題をずっとやっています。
早めに全部終わらせて、2周目をやりたいんです。入学2日目に英語と数学のクラス分けテストがあって、そこで一番上のクラスに入りたくて、ずっと勉強をしています。

コノ塾は、「一人で集中したい子のための、基礎が身につく塾」。

コノ塾は、どんな塾ですか?

基礎が身につく塾だと思います。
先生も教えるのがうまいですし、わからないところはわかりやすく教えてくれるし、成績も実際に上がりましたし。

推薦に関しては、面接の練習などのサポートもしっかりとしてくれました。
宝木先生とも面接の練習をしました。まだ全然答えが固まっていなかったので、こういう答えができればいいのかな、というイメージが湧きましたし、アドバイスもいただけました。
全然出来ていないと思っていたので、宝木先生に「このままやれば80%受かるよ」って言われて、自分の中で自信になりました。

一番大事なのは、「勉強しよう」と思う気持ち。

コノ塾に向いている人、向いていない人は?

「1人の空間を保って、集中したい人」には、コノ塾が向いているかなと思います。

集団塾にも少しだけ行ったことがあるんですけど、みんな同じよう決められた時間内に同じ空間で勉強するので、周りの鉛筆の音とかが聞こえて焦ったりして、なかなか集中できませんでした。
あとは、周りと比べて追い詰めすぎると病んでしまうし、友達がいるとふざけちゃったりすることもあると思いますし。
自分のペースで勉強に集中したい子には向いているのかな、と思います。

あとは、「自分から率先して勉強しようとする人」だと思います。
親に言われたから行くんじゃなくて、自分でやろうと思っているからこそ、ちゃんと塾にも来るし、勉強も頭にも入るし、成績も上がると思うんですよね。

自分を追い詰めたい人には、集団塾の方がいいかなと思います。
自分の伸びしろを限界まで上げたくて、追い詰められても大丈夫な人には、集団塾は向いているかもしれません。

でも一番向いていない人は、塾に行きたいという気持ちがなくて、親に言われて行かされている人だと思います。
自分から学ぼうとしないから、勉強しても頭にも入らないし、お金の無駄になっちゃうんじゃないかな、と思います。

推薦を目指していても、入試の勉強のための基礎準備は大切。勉強する習慣を身に付けて、ちょっとでも毎日勉強してみて。

後輩にアドバイスするとしたら?

勉強する習慣をつけることです。
「今から勉強する」という切り替えを、早めにできるようになることですね。

過去の自分に一言だけ言えるなら、「ちょっとでもいいから、毎日勉強して」と言いたいです。
特に休校期間中、ダラダラしてしまって、「毎日何してたんだろうな…」と思ったので。
最後の方は、自分ですぐ切り替えができるようになったので、これはすごく大事だなと思います。

あとは、ちゃんと基礎の勉強を大切にすることです。
ある程度基礎ができるからこそ、応用問題ができるようになって、それで成績も上がっていくな、と感じました。

推薦を目指している人に対しては、推薦は受かるものだと思わずに、たまに面接練習してもらう程度にして、入試の勉強をしっかりとすることですね。
推薦は目指すのはいいことだと思うんですけど、落ちることも全然あるので、受かるものだと思わず、しっかりと入試の勉強するべきだと思います。模試の結果がよかったから、面接後も自信を保てたので。

今回の合格は、周りの人たち全員のおかげ。

受験で一番感謝したい人は?

周りの人、全員です。

親は、毎日バランスの取れた食事を作ってくれて、勉強を応援してくれました。
学校の先生は、「この高校では、こういう質問が聞かれたみたいだよ」と受験の情報をくれました。
塾の先生は、わからないことを教えてくれたり、面接練習もしてくれたりしました。おかげで成績も上がって、結果的に自信を持って推薦入試も受けられました。

みんな、周りの人たちのおかげだと思います。だから「この人が一番」ってことはないと思います。
でもお母さんには、受験生になってイライラするときもあったけれど、なんだかんだずっと支えてもらってたので、「いつもありがとう」と伝えたいですね。

実は、中学の卒業式に親が来校した際に、自分の机の上の親への手紙を置いておく、というイベントがあったんです。そこに感謝の気持ちを書きました。

中身?それは内緒です。
まあ、「これからもお願いします」って。

あとがき

カイリくんと話していて感じたことは、「周りの人を大切にする気持ち」でした。

まだ受験が終わっていない子がいるから、同じくらい一緒に勉強する。
自分は合格したけれど、周りの人のおかげだから、みんなに感謝する。

受験、就活、仕事。何に関しても競争的な、今の社会。

つい必死に生きていると、周りの人への思いやりに欠けてしまうことはありませんでしょうか。
隣の人への思いやりを、周りの人の大切さを、つい忘れてしまいませんでしょうか。

自ら率先して勉強し、勉強習慣をつけ、しっかりと結果を出し、自信をつけたからこそ、先に合格していても、周りへの思いやりの気持ちを忘れることなく、最後まで勉強に取り組めたカイリくん。

これからもその自信を忘れずに、カイリくんの思いやりの輪を広げていって欲しいと思います。

(写真:尾上恭大 聞き手・まとめ:花田玲奈)