模試の結果が返ってきた時…判定結果だけ見ていませんか?
「A判定だから、大丈夫だ!」「D判定だから、志望校変えなきゃ…」と、一喜一憂していませんか?
模試の判定で一喜一憂するのは、大変危険です。
塾の教師は、判定はほとんど見ません。
昨年コノ塾から町田高校に合格した生徒さんも、町田高校の判定はずっとCでした。
でもそう言われても、何を見ればいいのかよくわかりませんよね。
今回は、「塾の講師は、模試の結果のどこを見ているのか」に加えて、「都立町田・狛江・成瀬高校を受験する場合、模試の結果をどう活用すればいいのか」もご紹介します。
まとめ
塾の講師は、模試の結果のどこを見ているのか
- 判定とは、あくまで「全てが同じ条件だった場合」の目安
- 見るべきは、「何ができなかったか」「合格ラインまで何点か」
- 不正解は「時間不足」「わからない」「ミス」の3パターン
- 合格ラインは、+/-100点を基準に志望校を決める
都立町田・狛江・成瀬高校を受験する場合、模試の結果をどう活用すればいいのか
- 町田高校:全科目80点超えていることの確認
- 狛江高校:自分の武器を見極める
- 成瀬高校:自分の弱点を見極める
判定とは、あくまで「全てが同じ条件だった場合」の目安
参考:Vもぎ進研スタディサイト「成績表見本」
参考:新教育School Guide Web「都立もぎ/都立そっくりテスト」
A判定とは、「自分や他の受験者含め、全ての状況が同じであれば合格している」ということわかりやすく出しています。
つまり判定とは、「全ての条件が同じであった場合、受かるかどうか」のあくまで目安です。
問題や単元が違ったり、他の受験者が違ったりすれば、結果も異なります。
だからこそ、A判定を取り続けたけど不合格もしょっちゅうありますし、ずっとC判定だったけれど合格したというケースもたくさんあります。
昨年コノ塾から町田高校に合格したマコトさんはC判定、トモカさんはB判定でした。
模試の判定で一喜一憂してしまい、「ずっとA判定出ているし、勉強なんてしなくていいや!」となってしまうと、そのままズルズルと偏差値が下がっていって、結果不合格…ということも多々あります。
判定はあくまで目安だと理解して、これを見て一喜一憂しないようにしましょう。
見るべきは、「何ができなかったか」「合格ラインまで何点か」
塾の講師が模試の結果を渡された場合、見ることは「何ができなかったか」と「合格ラインまで何点か」の2点です。
「何ができなかったか」
参考:Vもぎ進研スタディサイト「成績表見本」
参考:新教育School Guide Web「都立もぎ/都立そっくりテスト」
受験勉強の目的は、入試当日にいい点をとることです。
その一貫である模試の目的も、入試当日にいい点をとることです。
入試当日にいい点をとるためには、「今の自分に何が足りないのか」を知り、対策をする必要があります。
別のブログにてもっと詳しく触れますが、不正解は以下の3パターンに分けられます。
- 時間不足でちゃんと解けなかった
- 全くわからず解けない
- ちょっとしたミス(計算ミス、スペルミス、漢字の知識不足)
模試では、間違えた問題を見直して、きちんと今後の対策に生かしましょう。
例えば英語で最後の大問が解けなかったら、なぜ解けなかったのか分析しましょう。
時間がなかったのであれば、どこに時間を割きすぎているのか分析し、その対策をする(例えば英作文に時間をかけすぎているのであれば、英作文を最後にする)。
全く文章が理解出来なかったのであれば、読解問題をもっと練習したり、単語を暗記する。
こうやって自分の弱みを認識し、対策をすることで、効率的に入試当日の点数をアップさせることができます。
「合格ラインから何点離れているか」
参考:Vもぎ進研スタディサイト「成績表見本」
参考:新教育School Guide Web「都立もぎ/都立そっくりテスト」
6〜9月の時点ではあまり気にかけることはありませんが、10〜1月の模試の結果は、合格点から100点を基準にして点数を見ましょう。
- 合格点+100点以上離れていたら、志望校を上に変更
- 合格点+/-50点であれば、ちょうどいいレベルなので、志望校をキープ
- 1月の時点で合格点-100点なら、志望校を変える
点数だけでは一概に言えないのですが、おおよその目安としては以上のことが言えます。
たとえば1月(都立入試1ヶ月前)の時点で合格点-100点をとってしまうというのは、それまでしっかり受験勉強をしていればありえないことです。
1月の模試で合格点-100点を出してしまった場合は、仮にかなり調子が悪かっただけだとしても、本番では何が起こるかわからないので、志望校を変更するかどうかは、きちんと学校や塾の先生などと相談しましょう。
逆に言えば、6〜9月の結果は、志望校を変更するほど気にする必要はありません。
たしかに合格点から-100点以上以上離れているようであれば、きちんと学校や塾の先生と相談して、対策をする必要がありますし、+100点以上であればもっと高い志望校を目指すことも視野に入れた方がいいです。
しかしまだ他の受験生も受けているわけでもなく、また勉強もしっかり対策できているわけではないので、あくまで実力試しとして参考にする程度にしましょう。
「9月にD判定だったから、志望校を変えよう…!」なんて思ってしまうのはとってももったいないので、9月までの模試の結果で進路を決めてしまわないように気をつけましょう。
※志望校を狙うべきかの判定方法については→【都立志望校を変えるべき!?】町田高校の予想倍率・予想合格ライン・出願するかの判断基準(令和3年度/2021年度入試)
町田高校:全科目80点超えていることの確認
町田高校を第一志望として目指している場合、解けなくてもいい問題は一問もありません。
どの問題も必ず解けるようになっている必要があります。
模試は、「全科目80点以上取れているか?」の確認だと思って臨むべきです。
間違えた問題があった場合は、そのタイプを見極め、仮に「全くわからず解けない」タイプの問題があった場合は、「これはまずい!」と急いで対策をする必要があります。
「ちょっとしたミス(計算ミス、スペルミス)」も命取りになるので、ちょっとしたミスだと思って無視するのではなく、徹底的にミスをなくすように対策をしましょう。
「時間が足りない」場合は、各科目の時間配分をよく理解し、本番同様に何度も練習しましょう。
狛江高校:自分の武器を見極める
狛江高校を第一志望として目指している場合、町田高校同様、解けなくてもいい問題は一問もありません。
しかし町田高校と違うのは、必ず各科目80点以上取れている必要はありません。
5科目間でバランスが取れていれば、一部の科目で70点ぐらいであったとしても、狛江高校に合格することは可能です。
そこで狛江高校を目指している場合は、「絶対にこの科目は80点超えする!」という得意科目を見つけ、その得意科目に注力していきましょう。
例えば、英語は複数回80点超えているようであれば、「自分の武器は英語だ」と認識し、英語は絶対に80点を切らないように日々勉強・対策することが重要です。
もし仮に一つも自分の武器となりえる科目がない場合は、学校や塾の先生と相談して、自分の得意科目を3教科(数学・国語・英語)の中から決めましょう。
他の科目が足を引っ張ってしまったとしても、自分の得意科目だけは絶対に80点を超えられるようにしましょう。
成瀬高校:自分の弱点を見極める
成瀬高校を第一志望として目指している場合は、ちょうど平均点から少し上ぐらいを狙う必要があります。
都立高校入試の問題は、合計300点(各科目60点)ぐらいは、普通の中学生がある程度勉強すれば取れるように作られています。
一方で成瀬高校の合格点は、内申点にもよりますが約350点(各科目70点)ぐらいです。
言い換えれば、間違えていけない問題を間違えなければ、成瀬高校には合格できるということです。
狛江高校のように難しい問題を解けたり、自分の武器がある必要はないので、どこに自分の弱みがあるのかをしっかり理解し、対策をすることが重要です。
例えば時間がなくて解き切れずに60点を切っているのであれば、どの問題に時間が取られているのかを見極め、時間配分を練習し、どの科目も70点は取れるようになりましょう。
まとめ
塾の講師は、模試の結果のどこを見ているのか
- 判定とは、あくまで「全てが同じ条件だった場合」の目安
- 見るべきは、「何ができなかったか」「合格ラインまで何点か」
- 不正解は「時間不足」「わからない」「ミス」の3パターン
- 合格ラインは、+/-100点を基準に志望校を決める
都立町田・狛江・成瀬高校を受験する場合、模試の結果をどう活用すればいいのか
- 町田高校:全科目80点超えていることの確認
- 狛江高校:自分の武器を見極める
- 成瀬高校:自分の弱点を見極める
一回の模試で判断しないように
ただここで重要なのは、全てにおいて「一回の模試の結果」で判断を下してはいけません。
国語では昔読んだことのある文章が出てきたり、理科では得意な単元が出てきたりすると、急に点数が上がって80点以上取れてしまうことがあります。
このような偶然の点数を元に、志望校や自分の武器(得意科目)を決めてしまうのは危険です。
模試は何回か受験し、日々の定期テストの結果や過去問の結果なども加味した上で、しっかりと振り返ることが重要です。