この記事では、東京都の都立高校入試制度を解説します。都立高校を志望している中学生のみなさん、入試制度についての不安を解消して、受験対策にお役立てください。
この記事でわかること
この記事を読めば、以下の3点をしっかり理解できます!
- 都立高校入試の基本情報
- 都立高校入試の仕組み(試験日・選抜方法・配点)
- 受験対策のコツ
入試制度の基本だけでなく、近年の動向や模試を踏まえた具体的な受験対策のコツまで紹介していますので、ぜひ読んでみてください。
1. 都立高校入試の基本情報
都立高校入試には、学力検査に基づく選抜(一般入試)と推薦に基づく選抜(推薦入試)の2つの方式があります。
どちらの受験方式でも、当日検査の結果だけで合格を決めるわけではなく、中学3年生の通知表の成績が、調査書(内申点)として合否の判定に影響します。

受験校は学区に縛られず、東京都内であればどの都立高校にもチャレンジできますが、都立高校の出願は各受験方式で1校しかできないため、慎重に受験校を選びましょう。
より詳しく知りたい場合は、東京都が作成している「東京都立高等学校に入学を希望する皆さんへ」のパンフレットを確認してみてください。
参考)令和8年度版「都立高等学校に入学を希望する皆さんへ」のパンフレット
2026年の試験日程
例年、東京都の推薦入試は1月下旬、一般入試は2月下旬の日程で実施されます。2026年度(令和8年度)の都立高校に関する入試日程の概要は以下の通りです。

近年はインターネット出願が主流となり、出願手続の利便性や準備に向けた時間的余裕が増加しています。
一般入試の第一次募集までで欠員のある高校が行う欠員補充の募集(第二次募集)や、通信制過程の選抜日程等について知りたい場合は、以下の東京都のHPをご覧ください。
2. 都立高校入試の仕組み
都立高校入試の仕組みについて、詳しく説明します。
ここでは、例年志望者数の多い「全日制・普通科」の高校を念頭に解説していきます。
一般入試の場合
総合得点1,020点のうち、調査書300点、学力検査700点、英語スピーキング20点の配点となっています。

学力検査
国語・数学・英語・理科・社会の5教科(各100点満点)の検査を実施し、その合計点を1.4倍して700点満点に換算します。各教科の試験時間は50分であり、1日で終了します。
下表の通り、一部の高校では国語・数学・英語の3教科について「自校作成問題」を採用しています。

進学指導重点校を中心に、特色ある教育方針に基づく指導を実施する高校では、共通問題では測りきれない適性を測定したい、表現力や論理的思考力をより詳細に評価したいという意図から、各校独自の試験問題を作成しています。
そのため「自校作成問題」は通常の学力検査と比較して難易度が高く、事前に対策をしておく必要があります。
調査書
調査書は、いわゆる通知表に記載される学校の成績のことであり、300点分の配点となっています。
3学期制の中学校に通っていれば中学3年生の2学期時点の成績、前期・後期制の中学校に通っていれば後期の中間試験までを加味した成績から、得点が計算されます。
学校の成績の中で、副教科または実技教科と呼ばれる4教科(音楽・美術・保険体育・技術家庭)は、成績を2倍して計算します。残りの5教科(国語・英語・数学・理科・社会)はそのまま計算します。

その場合、学校の成績は65点満点となります。この数値を300点満点に換算するために約4.6倍したものが、都立高校の一般入試で使われる学校の成績です。
スピーキング
東京都では英語に関するスピーキングテスト(ESAT-J)の成績が入試得点に算入されます。A〜Fの6段階の評価が20点満点の点数に置き換えられます。
| スコア | 評価 | 入試得点 |
|---|---|---|
| 80〜100 | A | 20点 |
| 65〜79 | B | 16点 |
| 50〜64 | C | 12点 |
| 35〜49 | D | 8点 |
| 1~34 | E | 4点 |
| 0 | F | 0点 |
スピーキングテスト(ESAT-J)の評価1段階の変化が入試得点に与える影響度は、英語の学力検査1問分や5科目の内申点1段階分の影響よりも小さくなっています。
下記の記事では、スピーキングテスト(ESAT-J)について、より詳細に解説しています。
解説記事)中学校英語スピーキングテスト(ESATーJ)都立入試への評価と対策を解説
入試得点の計算例
例をもとに得点を計算してみましょう。
学力検査
学力検査5教科の得点例 ※各教科100点満点
| 国語 | 数学 | 英語 | 社会 | 理科 |
|---|---|---|---|---|
| 80 | 70 | 90 | 75 | 65 |
入試得点(学力検査点)への換算
(80+70+90+75+65)÷500×700点=532点
調査書
学校成績の例 ※中学3年生2学期・9教科5段階評価
| 国語 | 数学 | 英語 | 社会 | 理科 | 音楽 | 美術 | 保体 | 技家 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 5 | 3 | 5 | 4 | 3 | 3 | 4 | 5 | 3 |
入試得点(調査書点)への換算
(5+3+5+4+3)×1+(3+4+5+3)×2=50点
得点50点÷65点満点×300点=230点
スピーキング
スピーキングテスト(ESAT-J)の成績例 ※中3
| スコア | 評価 | 入試得点 |
|---|---|---|
| 70 | B | 16点 |
スコアが70の場合、評価はBとなり、入試得点は16点
総合得点
学力検査532点+調査書230点+スピーキング16点=778点
総合得点は以上の通り、778点となります。
推薦入試の場合
都立高校の推薦入試では、個人面接や作文、集団討論などの検査と調査書の得点によって合否が決まります。調査書への配点は50%以下とするルールがありますが、当日検査を含んだ配点は各学校ごとに異なります。

なお、出願にあたっては、志願する都立高校を第1志望とした上で、通っている中学校の校長先生からの推薦が必要になります。また、募集人員は定員の10〜30%となっており、応募倍率は一般入試に比べて高くなります。
推薦入試における検査
各高校が定めた検査を受けることとなります。採用する検査の内容や配点は高校によって異なるため、志望校の選抜形態を確認した上で、対策をする必要があります。
普通科高校では「個人面接」と「小論文・作文」を検査として採用している高校が多いです。
個人面接
出願時に提出する自己PRカードを資料として、1人10分程度で実施されます。
- 出願の動機・理由、興味・関心
- 高校生活に対する意欲、適性、規範意識、生活態度
- 自己PRカードの記載内容
- 中学校における様々な活動の状況及び将来の進路希望
などについて質問するとともに、質問の内容を的確に把握し適切に応答する能力や表現力などを評価します。また、これまでの経験を今後の高校生活に生かすことができる力があるかなどを確認します。
小論文・作文
高校によって違いがあるものの、多くの高校では50分の制限時間の中で、特定のテーマについて500字から600字程度での回答を求められます。
過去に実施された小論文・作文のテーマについては、東京都教育委員会のHPで公開されています。
参考)都立高校の推薦入試で実施した集団討論、小論文・作文、実技検査のテーマ等一覧
推薦入試における調査書
一般入試と同じく、中学3年生の成績が得点化されます。
9教科5段階の評定または観点別学習状況の評価(27観点)を用いて評価されますが、副教科または実技教科への傾斜配点は行われない点が、一般入試と異なります。
3. 都立高校の近年の入試動向
都立高校の志望状況
都立高校の志望率は、近年70%台で推移していましたが、2025年度に約67%となり、2026年度の志望予定調査でも1ポイント減の約66%となるなど、都立高校の志願者は減少傾向にあります。私立高校の授業料に関する実質無償化の影響によって、私立高校への進学検討のハードルが下がったことが要因と考えられます。
一方で、推薦入試全体の応募倍率は2倍超、一般入試でも人気校では例年1倍後半の応募倍率となっており、引き続き志望校の合格に向けてはしっかりとした対策が必要な状況には変わりがありません。
また、2024年度(令和6年度)から、全日制普通科における「男女別定員」が廃止されたことで、男女で合格最低点が異なるなどの従来の課題が解消され、入試制度の公平性が整ったことも近年の大きな変化です。
4. 東京都の模試
都立高校を志望する多くの生徒が株式会社進学研究会が実施する「Vもぎ」を受験しています。Vもぎは歴史が古く、受験者数の多さから、志望校に向けた学力を測る資料として高い信頼がおけるテストです。
コノ塾では、Vもぎを定期的に受験し、受験後の振り返り学習に力を入れています。中学3年生の受験期はVもぎの偏差値や得点から逆算して、志望校への戦略を教室長と一緒に立てていくことができます。
参考)Vもぎ公式HP
5. コノ塾の都立高校入試対策
都立高校の入試制度についてお話ししてきましたが、いかがでしょうか。志望校の合格に向けては、入試制度を理解した上で、適切な対策を進めることが不可欠です。
また、都立高校を第一志望とする場合でも、万全の状態で受験するために「私立高校の併願優遇」などを利用して、合格済みの私立高校を確保しておくことが推奨されます。
コノ塾では、都立高校を目指す生徒に向けて、学校の定期試験に向けた日々の学習から志望校の検討を含めた入試対策まで、徹底したサポートを実施しています。
参考)コノ塾のこだわり
6. お近くのコノ塾
コノ塾は、東京・神奈川・埼玉・大阪で公立高校の入試対策に特化したカリキュラムを提供している、地域密着型の学習塾です。

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